アドラー心理学講座

 AIJのアドラー心理学講座は、アルフレッド・アドラー以来、代々継承されてきたアドラー心理学指導者、または指導者が指名したAIJ認定有資格者が教える、長い歴史を誇るアドラー心理学教育のスタンダードです。全国各地で順次、対面で開催しています。各講座の詳細(開催日時、場所、参加費など)は準備ができ次第、発表しております。最新情報につきましては「講座・行事一覧」のページをご確認ください。

AIJアドラー心理学基礎講座 (理論編、応用編)

 アドラー心理学の基礎と、日常生活への応用について深く学ぶ、講義を中心とした講座です。人間の行動や精神活動についてのアドラー心理学独特の考え方(理論体系:理論・思想・技法)に加え、専門的な用語・概念についても、正確に、分かりやすく学んでいただけます。この講座の受講を通して、アドラー心理学への理解を確かなものにしていただければと思っております。

 講座には理論編と応用編の2種類があり、それぞれ1日6時間、全4日間(計24時間)というカリキュラムとなっています。これは、仮に大学の講義時間に換算したとすると、それぞれが1単位に該当するボリュームです。どちらを先に受講されても差し支えありませんが、応用編の方が演習が多いため初学者の方には学びやすいかもしれません。

  
 応用編では、アドラー心理学をどのような場面でどのように使うのか、「勇気づけ」「ライフスタイル」「共同体感覚」「組織とルール」の4つのテーマからとらえ、ひとつずつ丁寧に学んでいきます。内容は野田俊作がその師であるB.シャルマンなどから受け継いだ、アルフレッド・アドラー以来の教えを基本として、アドラーの直弟子である R・ジッヒャーやR.ドライカースの研究成果も織り込み、さらに永年にわたり日本の文化風土に合うように工夫を重ねたものとなっています。正確であるだけでなく、きわめて実践に即した内容ですから、すぐに日常の場面で応用いただけると思います。

《 応用編 プログラム 》

  • 1日目 「勇気づけ」
  • 2日目 「ライフスタイル」
  • 3日目 「共同体感覚」
  • 4日目 「組織とルール」

 

 理論編では、アドラー心理学の核心となる考え方、すなわち基礎理論(5つの基本前提)、ライフスタイル、共同体感覚などを網羅的に学びます。野田俊作は40年前、シカゴのアルフレッド・アドラー研究所で、H・モザクからこのアドラー心理学基礎講座理論編を学びました。以来、野田はその内容を一切損なうことなく日本の学習者に自ら教え続け、現代の心理学と哲学の成果を踏まえて説明のしかたを再構成し、現行の講座に至りました。野田はこの講座について、「いろんな形でアドラー心理学を実践してきた人たちが、アドラー心理学の根本哲学をまとめなおすために受けられるのが、いちばんいい。」と述べています。

 《 理論編 プログラム 》

  • 1日目 アドラー心理学の歴史、科学としての心理学、個人の主体性、目的論、全体論
  • 2日目 社会統合論、仮想論
  • 3日目 ライフスタイルの概念、ライフスタイルの発達
  • 4日目 価値の心理学

 

 どちらの講座も、野田俊作の著述したテキストにそって、講義を中心に、なおかつディスカッションと実習を織り交ぜ、質疑応答の時間もたっぷりとって行われます。講師は野田の元で研鑽を積み、野田が後世の教育を委ねたAIJアドラー心理学指導者が担当します。
 
 アドラー心理学は、私たちの人間理解の根本や人生全般の指針となり得るもので、その技法も強力ですから、学ぶにあたっては偏りや誤解がないよう気をつけなくてはなりません。しかしアドラー心理学は、フロイト精神分析のアンチテーゼとして生まれた経緯があります。ご存知のとおりフロイトは心理学に対してだけでなく、私たちの常識全般に強く影響を与えてきました。そのため私たちがアドラー心理学を学ぶ際には、なかなか腑に落ちにくい概念や、誤解をしやすいポイントがあります。つまり、独学では分かりにくかったり、間違えて学びやすい心理学でもあるのです。

 その点、ベテランの講師が皆さんと直接お会いして基礎から丁寧にお伝えする本講座の受講は、アドラー心理学を学ばれる上で一番確実な道といえるでしょう。アドラー心理学がまったく初めての方も安心して学んでいただけますし、育児学習コース『パセージ』修了後にもう少し深く学んでみたいと思われる方、断片的な知識ではなくて本格的にアドラー心理学の体系を学びたい方にも、この基礎講座はおすすめです。

 また、AIJ認定資格を持っている方にとっては、復習やブラッシュアップに最適です。

(「AIJアドラー心理学基礎講座」は、「講座と資格認定に関する規約」での分類「講座C」に該当します)。

現在開催予定のAIJアドラー心理学基礎講座

AIJアドラー心理学特殊講義と演習

 「アドラー心理学特殊講義と演習」は、アドラー心理学のトピックごとに講義と実習で学び込み、理論・思想・実践(技法)それぞれの面での理解を深めて、それらを確実に身につけることを目的とした講座です。「アドラー心理学基礎講座」が、アドラー心理学全体を見渡すことのできる《普通講義》だとすると、あるトピックをとりあげて詳しく解説するのが《特殊講義》であり、それについて具体的な実践を考えるのが《演習》という位置づけとなっています。

そのため、本講座は科目ごとに難易度が異なります。詳しくは各講座のご案内をご確認ください。

 現在は以下の「特殊講義と演習」講座を開催しています。すべて、野田俊作の著わしたテキストを使って行われます。各講座は連続2日間で、原則として1日目が講義、2日目が演習、1日6時間(2日で12時間)のプログラムとなっています。

(「特殊講義と演習」の各講座は、「講座と資格認定に関する規約」での分類「講座C」に該当します)。
AIJアドラー心理学特殊講義と演習「勇気づけ」

 アドラーブームで有名になった「勇気づけ」という言葉ですが、実は、アドラー心理学でいう「勇気づけ」は、一般的に使われる意味での「勇気づけること」とは少し違った、独特の意味合いを含んでいます。この違いにこそアドラー心理学の本領がある、といっても過言ではありません。それはどのようなことなのか、そしてそのような「勇気づけ」を行うために、どのようなことを実践したらよいのかについて、じっくりと学びます。

 この「勇気づけ」は、アドラー心理学に初めてふれる方も受講していただけます。ぜひ多くの方に、アドラー心理学でいう「勇気づけ」を学んでいただきたいと思います。

AIJアドラー心理学特殊講義と演習「葛藤解決」

 アドラー心理学で「葛藤」というと、個人の内面でのいわゆる「葛藤」ではなく、他者との「葛藤」、つまり対人関係上のこじれを意味します。どこにでもあるそうした「葛藤」ですが、アドラー心理学ではこの「葛藤」の延長上に子どもの非行や神経症、精神病症状などが現われ、さらには大人同士の歪んだ関係や、様々な暴力、果ては国家間の諍いに至るまで、同じ構造が発展して起こると考えます。そのため人々が「葛藤」の解決方法を学ぶことは、その人個人のためだけではなく、家庭や職場にとっても極めて大切であり、大げさではなく人類のためにさえ大切なことなのだと考えています。

 そうした「葛藤」の中で、適切な知識と実践によって比較的扱いやすいのが「権力争い」、つまりケンカの解決です。本講座は「権力争い」の構造や病理、その解決法、予防について学ぶ、極めて実践的な内容になっています。

 なお本講座は、《普通講義》である「基礎講座」のどちらかを修了しているなど、アドラー心理学の知識をある程度理解できている方の受講を想定しています。

AIJアドラー心理学特殊講義と演習「よい人間関係」

アドラー心理学の性格理論である「ライフスタイル論」を、現代的な「物語(ナラティブ)」という文脈で捉えなおします。

 野田がシカゴで教わったアドラー心理学はいわゆる認知主義的な立場のものでした。その後心理学の潮流は、構造主義、ポスト構造主義、社会構築主義を経て変化していきました。野田はそのなかで、アドラー心理学を構造主義的な立場で捉えなおす、という取り組みを行いました。その成果がこの「よい人間関係」にあらわれています。内容としては、「早期回想」を「ナラティブ」の文脈で読み解き、さらにそこから、これからの人生を幸福に生きていくための「物語」をつむぎ出していきます。

 この科目は、野田が作成した最後の「特殊講義と演習」です。ですが、野田自身はここが着地点とは全く考えていなかったことでしょう。むしろこの科目は、これからの人類に対してアドラー心理学は、そして他ならぬ私たち自身には何ができるかを考えるための、俯瞰的な視野を育成する出発点になっているようにも思えます。

 本講座は、《普通講義》である「基礎講座」のどちらかを修了しているなど、アドラー心理学の知識をある程度理解できている方の受講を想定しています。「特殊講義と演習」の中では難しい部類に入るかもしれませんが、基礎講座を修了したばかりの方でも興味を持ってご参加いただける内容です。

AIJアドラー心理学特殊講義と演習「育児のアルゴリズム」

 育児は愛と技術のふたつが必要なのですが、愛はあるものとして、技術を学ぼうというのが、アドラー心理学の立場です。『パセージ』や『パセージ・プラス』では、アドラー心理学の育児をAからZまで丁寧に学ぶことができますが、そこでは具体的事例に即して考えていきますので、アドラー心理学の全体像がつかみにくいかもしれません。「育児のアルゴリズム」ではアドラー心理学育児の全体像を俯瞰して学び、育児の目標である共同体感覚の育成について、フローチャート式のアルゴリズムで丁寧に学んでいただけます。アドラー心理学が考える、クールでありながら深く愛でつながった協力的な家族のイメージを、具体的な事例を通じて体験的に学んでいただけるコースとなっています。

 また子育てだけでなく、人間関係全般に応用できる部分もたくさんあると思いますし、アドラー心理学カウンセリングを学ぶ方にもたいへん役立つ講座であると考えています。   

 本講座は、育児をトピックとしてとりあげて詳しく学びますので、すでに『パセージ』は受講済みであることを想定しています。できれば『パセージ・プラス』も受講済みであるほうが望ましいです。基礎講座は未受講でも差し支えありません。また本講座は講義と演習を同時に行いますので、できれば2日連続でご参加いただくことをお勧めいたします。

現在開催予定のAIJアドラー心理学特殊講義と演習

ワークショップ

 一般に、講座の中でも参加者が体験して学ぶ形式のものをワークショップ(ワーク)といいます。

 アドラー心理学を学ぶにあたっては、単に知識を得るだけではなく、体験を通して学んだ知識を腑に落とすことが理解の近道となります。そこでAIJの講座はほとんどが、知識を学ぶための座学と、得た知識をどのように使うのかを体験できるワークの組み合わせになっています。例えば「特殊講義と演習」は、講座とワーク(「演習」)がほぼ半々に組み合わさったものです。そうした中で、特にワークが主となる講座を「ワークショップ」(または「ワーク」)と呼んでいます。

 現在、ワーク主体の講座としては心理劇ワークショップ「かささぎ座」、「特殊診断質問」ワーク、などがありますが、今後も様々なワークショップ(ワーク)をご紹介して行く予定です。初学者の方も参加しやすいものが多いです。

特殊診断質問ワーク

 アドラー心理学では、私たちがふだん何気なくとっている行動や発している言葉にも、その人独特の理由やパターンがある、と考えます。そうした個人独特の行動や考え方のパターンを、「ライフスタイル」と呼びます。家庭や職場などの日常で私たちが出会う様々なエピソードには、この「ライフスタイル」が関係しているのです。

 「特殊診断質問」とは、「ライフスタイル」を見つけるための特別な質問です。今回のワークでは、いくつかの特殊な質問について自分の考えを楽しくお話しながら、知らず知らずのうちに使っている自分のパターンをさがしていきます。そうして自分のパターンを知ることは、周りの人たちとよりいっそうよい人間関係をつくっていくためのヒントになりますし、『パセージ』や基礎講座などで学んだ事を実践する時の大きな助けにもなると思います。

(「特殊診断質問ワーク」は、「講座と資格認定に関する規約」での分類「講座C」に該当します)。

現在開催予定の特殊診断質問ワーク

心理劇ワークショップ「かささぎ座」

 アドラー心理学をベースにした心理劇(サイコドラマ)のワークショップです。

 心理劇はヤーコブ・モレノが開発した治療技法ですが、アドラーの弟子R・ドライカースとモレノが友人だったこともあって、アドラー心理学は早い時期から心理劇を治療技法に取り入れてきました。野田もシカゴ留学中に心理劇を学び、その後日本でもワークショップを行いました。晩年には「エピソード分析」と絡めた心理劇を展開し、そのことでアドラー心理学の理論と思想に沿った解決を導き出す心理劇セッションが可能になりました。

 「かささぎ座」というユニークな名称は、シカゴからの帰国後立ち上げたアドラーギルド初期の合宿研修施設を野田が『かささぎ荘』と呼んでいたことにちなんでいます。初回の心理劇ワークショップは、スタッフにも何をするのか知らされないまま合宿研修で行われたという、野田らしい逸話が語り草になっています。第2回目の心理劇ワークショップの案内を出すにあたって「このワークショップを劇団のように命名しよう」と、野田自身が「かささぎ座」に決めたということです。

 原則として合宿で、2~3日の連続講座として行われます。涙あり笑いありの楽しいワークショップで、アドラー心理学初心者でも参加できます。さらに、パセージ・リーダーやカウンセラー、心理療法士を目指す方々にとっても、大きな学びを得られる研修会です。

(「かささぎ座」は、「講座と資格認定に関する規約」での分類「講座C」に該当します)。

現在開催予定の心理劇ワークショップ「かささぎ座」

メルヘン・セラピー

 「メルヘン・セラピー」は、1920年代ウィーンの実験学校で行われた、アドラー心理学を学校教育に応用する試みに原型があります。野田俊作は、それを受け継いだドイツのヘルムート・ホイシェンから基本的なやり方を学びました。野田はそこへいくらか工夫を加え、3日間のワークショップにまとめあげたのです。

 参加者には3日間かけて、ひとりひとつずつ「メルヘン」を書いていただきます。野田によると、「メルヘン」とはドイツ語の語源に遡ると Maer + chen で、「ちょっとした嘘話」という感じの言葉だそうです。ワークでは、その「嘘話」としての「メルヘン」の型にはめて、物語を創作します。その過程で自らのライフスタイルと向き合い、思いもよらない大きな変容が起こる、不思議なワークです。

 参加資格は、有資格者およびそれに準ずると講師が判断した方々のみとさせていただき、 少人数で基本的に合宿にて開催します。物語が好きで文章を書くことに興味のある方は、とても楽しんでいただけるワークだと思います。

(「メルヘン・セラピー」は、「講座と資格認定に関する規約」での分類「講座C」に該当します)。

現在開催予定の「メルヘン・セラピー」

カウンセリング

オープン・カウンセリング

 開業医をしていたころのアドラーの診療所では、診察室での会話が待合室にも筒抜けだったと言われています。待合室の人々は、アドラーと患者の会話を自分の身に置き換えて聴くうちに、それが治療につながることが多かったということです。
 こうしたアドラー以来の伝統として、多くのアドラー心理学の講師たちは、クライアントと1対1の個室でだけではなく、人々が集うオープンな場でのカウンセリングを行ってきました。「オープン・カウンセリング」におけるクライアントは、カウンセリングからはもちろんですが、その場のやりとりを他人事でないと感じながら見守り続ける見学者の様子から、大いに勇気づけられます。さらに見学者自身も、自分の人生に向かおうとするクライアントの勇気ある姿から、多くの学びが得られます。そこではまさに、アドラー心理学による治療の根本をなす、相互尊敬と相互信頼に基づく相談的人間関係が実現されているのです。
 野田俊作も、たびたび「オープン・カウンセリング」を行ってきました。アドラー派独特のこのカウンセリングをAIJから再び皆さまにお届けできることを、私たちは大変嬉しく思っております。

 「オープン・カウンセリング」では、会場全体でつくる相談的人間関係を大切にするため、ご見学いただけるのはAIJの各種講座または『パセージ』『パセージ・プラス』を受講された方、あるいはそれらの方から直接紹介された方に限らせていただきます。
 また、クライエントとしてのご参加は、地域の自助グループに参加されている方で、AIJの「オープン・カウンセリング」を見学された方、またはエピソード分析が開発された2011年以降の野田俊作の「オープン・カウンセリング」を見学された方に限らせていただきます。ご希望の方は、まずは地域の自助グループまでご相談ください。なおご相談内容によっては、他の講座の受講をお勧めするなど、「オープン・カウンセリング」では対応いたしかねる場合があります。あらかじめご了承をお願いいたします。

(「オープン・カウンセリング」は、「講座と資格認定に関する規約」での分類「講座C」に該当します)。

現在開催予定のオープン・カウンセリング

養成講座・専門家向け

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事例検討会

 野田の生前、新大阪のアドラーギルドの研修室では、毎週金曜日の夜に「事例検討会」が行われていました。基礎講座を修了した人たちが、事例を持ち寄って集り、智恵を寄せ合ってアドラー心理学的な解決を模索する自助グループのような形でした。野田は「先生」というよりもむしろ「リーダー」としてこの会に参加していましたが、時にカウンセラーや心理療法士の事例スーパーバイズをすることもありました。

 2024年からこの金曜事例検討会を、各地での週末のアドラー心理学行事の前日、金曜日の夜に開催したいと思います。中井や大竹がリーダー役をつとめます。基本的に自助グループの形をとりますが、ご希望があれば事例のスーパーバイズもいたします。参加資格は基礎講座理論編または応用編を修了していることです。行事開催地・近隣地域にお住まいのみなさま、ご自身のエピソードや事例などをお持ちになって、ぜひご参加ください。

(「事例検討会」は、「講座と資格認定に関する規約」での分類「講座C」に該当します)。

現在開催予定の事例検討会

AIJカウンセリング講座

 実習を中心に、アドラー心理学カウンセリングを学びます。「エピソード分析」を基本としますが、手順だけにとどまらず、アドラー心理学的な問題解決とはどのようなものか、それはどのようにクライエントとカウンセラーの間で作り上げられていくのかなどを、実習体験や見取り稽古から学んでいただけます。希望により、心理療法の実習や事例検討もいたします。

 AIJ認定カウンセラー資格をお持ちの方、AIJカウンセラー養成講座受講を検討されている方、『パセージ』や『パセージ・プラス』のリーダーで、よりアドラー心理学的な援助ができるようになりたい方がたに最適です。

(「AIJカウンセリング講座」は、「講座と資格認定に関する規約」での分類「講座B」に該当します)。

現在開催予定のAIJカウンセリング講座

パセージ・リーダー会、パセージプラス・リーダー会

 『パセージ』とその上級編『パセージ・プラス』各リーダーのための、実習中心の学習会です。リーダーとしてコースを動かす時のコツや質問の立て方など、実際的なことを学んでいただきます。また、コース中やフォロー会で出会った事例や疑問点についての相談(事例検討)なども行います。

 コース開催を目指してのブラッシュアップにもなるでしょう。

(「パセージ・リーダー会」は「講座と資格認定に関する規約」での分類「講座C」に、「パセージプラス・リーダー会」は「講座B」に該当します)。

現在開催予定のパセージ・リーダー会、パセージプラス・リーダー会

AIJアドラー心理学練成講座

 AIJの認定資格を持っている方のブラッシュアップのための講座で、おおよそ年に1回、連続2~3日間の日程で行われます。すでにアドラー心理学について理解している方が参加されることが前提になっていますので、基礎的なことに関しての説明などはいたしません。アドラー心理学を「わかる」段階から「できる」段階へとさらに踏み込めるよう、「エピソード分析」によるカウンセリングや、早期回想、家族布置を使ったカウンセリング(心理療法)など、毎回違ったテーマについて、実習中心に学びます。原則として合宿形式(新型コロナ感染症対策のため、現在は通い形式)の講習会で、全日程通し参加で完成するプログラムを組みます。

 パセージ・リーダー養成講座、カウンセラー養成講座の受講を控えている方々にとっても、よい勉強の機会になります。

(「AIJアドラー心理学練成講座」の「講座と資格認定に関する規約」における分類はその年度の講座内容により異なりますので、開催される講座の個別のご案内をご確認ください)。

現在開催予定のAIJアドラー心理学練成講座

パセージ・リーダー養成講座

 育児学習プログラム『パセージ』のリーダー資格を取得するための講座です。3日間の連続講座です。この講座最終日の実習試験に合格し、さらに実際のコースにおけるサブリーダー研修で合格するとパセージ・リーダーに認定され、ご自身で『パセージ』コースを開催することができるようになります。
 現在この講座は年に1回開催しています。

 受講条件は、

  1. 『パセージ』コースを受講したことがあること。
  2. 『パセージ』修了後も実践を続け、効果を体験していること。
  3. ご自身が受講(修了)した『パセージ』コースのリーダーからの推薦があること。
  4. 講座担当指導者の承認

です。必須ではありませんが、『パセージ・プラス』の受講経験があることが望ましいです。

(「パセージ・リーダー養成講座」は、「講座と資格認定に関する規約」での分類「講座C」に該当します)。

現在開催予定のパセージ・リーダー養成講座

AIJカウンセラー養成講座

 アドラー心理学のカウンセラーの養成講座です。年に1回、8日間(1週目4日間、2週目4日間)の連続講座で、実習試験に合格するとAIJ認定カウンセラーの資格が取得できます。実習試験の合格基準は、おおむね30から50分で「エピソード分析」を用いたアドラー心理学カウンセリングを行うことです。
講座初日にアドラー心理学カウンセリングについての講義をしますが、そのほかはすべて実習になります。

 受講条件は、

  1. 野田俊作あるいはAIJ指導者によるアドラー心理学基礎講座理論編・応用編を全日修了していること
  2. 日常生活でアドラー心理学が実践できていること
  3. 相談業務についていること
  4. 講座担当指導者の承認

です。

 この講座では「エピソード分析」を用いたカウンセリング実習をしますので、『パセージ・プラス』を受けておられることが望ましいです。また、AIJカウンセリング講座を何度か受講しておくことをおすすめします。AIJカウンセラー養成講座は見学が可能ですので、受講を検討している方は講座の見学をされるのもよいと思います。

(「AIJカウンセラー養成講座」は、受講・見学ともに「講座と資格認定に関する規約」での分類「講座B」に該当します)。

現在開催予定のAIJカウンセラー養成講座

AIJアドラー心理学秘訣講座

 野田俊作が、アドラー心理学供給側の最上級の講座として設定したものです。カウンセリング、心理療法、心理劇など、アドラー心理学のプロバイダーとしての個別実習と個別指導を行う講座です。

 現在は準備中です。

AIJ心理療法士養成講座

 AIJ認定心理療法士の資格を取得するためには、次の条件を満たすことが必要です。

  • AIJ認定カウンセラーの資格を取得すること
  • AIJ指導者によるケーススーパービジョンを約20例受けること

 上記条件を満たされた方は、担当指導者の承認のもと、心理療法士の実習試験を受けることができます。
心理療法士の実習試験は2段階になっています。

  1. カウンセリング実習試験:早期回想又は家族布置を用いた、ライフスタイルに関するカウンセリングを約50分で行う。
  2. 講義実習試験:上記1.に合格後ただちに、アドラー心理学の理論に関する約20分の講義を行う。

 心理療法士を目指す方は現在のところ極めて少数ですし、個人個人で学習の進み方や勉強すべきポイント、指導法がまったく違います。このため、心理療法士養成講座としてまとめたかたちで時間を設定することは現在は行っておりません。AIJ認定心理療法士を目指される方は、まずは指導者に個別にご相談ください。

(「AIJ心理療法士養成講座」は、「講座と資格認定に関する規約」での分類「講座A」に該当します)。

備考:「講座と資格認定に関する規約」に基づく各講座の分類は次の通りです。

講座A. 『エピソード分析』の実習及び『ライフスタイル分析』に関連する実習を含むアドラー心理学講座
「AIJ心理療法士養成講座」

講座B. 『エピソード分析』の実習を含むアドラー心理学講座
「AIJカウンセリング講座」
「AIJカウンセラー養成講座」
「パセージプラス・リーダー会」

講座C. その他のアドラー心理学講座
「AIJアドラー心理学基礎講座」
「AIJアドラー心理学特殊講義と演習」の各講座
「特殊診断質問ワーク」
「かささぎ座」
「メルヘン・セラピー」
「パセージ・リーダー会」
「パセージ・リーダー養成講座」
「オープン・カウンセリング」
「事例検討会」

その年度の講座内容により分類が異なるもの
「AIJアドラー心理学練成講座」

未定
「AIJアドラー心理学秘訣講座」

※各講座・商品の写真はイメージです。

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