理事

 大竹優子(おおたけゆうこ)

 アドラー心理学に出会ったのは、2000年頃『トーキングセミナー(正・続)』を職場の先輩医師から借りて読んだことがきっかけでした。きちんと学び始めたのは2004年秋に東京アドラーギルドで開催された基礎講座応用編からです。2006年8月にカウンセラー、2014年11月にパセージ・リーダー、2016年5月心理療法士の資格をいただきました。2017年から2022年8月まで日本アドラー心理学会認定指導者を務め、現在AIJアドラー心理学指導者です。翻訳書にエヴァ・ドライカース著『アドラー心理学へのいざない』(共訳)。群馬県前橋市出身で、現在兵庫県西宮市在住です。

質問1 野田先生からアドラー心理学を学んで、何が変わりましたか?

 その時点から人生が変わったように思います。それまでとは違う生き方へと、方向が変わりました。それは、自分の人生を自分の責任で生きていく方向だったと、今考えると思います。

質問2 どうしてアドラー心理学を学び続けるのですか?

 アドラー心理学は、ヒトが人間として意味ある人生を生きるために必要なことを示してくれると思うからです。ただ、一度「わかった」と思っても、学び続けないと自己流になってしまいます。なので、学び続けようと思います。

質問3 AIJでどんな活動をしたいですか? 

 野田先生やイヴォンヌ・シューラー先生、他の先生方から教わったアドラー心理学を、希望する方に伝えたり、一緒に学んでいきたいと思います。また、まだこれはざっくりとした構想ですが、野田先生がやり残されているお仕事を志を同じくする方々と一緒に仕上げていきたいと思っています。

質問4 ご自分のことをどんな人だと思いますか?

 ごくふつうの中年女子だと思っています。

質問5 他の理事はどんな方々ですか?

 興味深い質問ですね! 

 野田文子代表理事は、長年野田俊作先生のお近くで、理論と思想を体現する生きたアドラー心理学を写しとるように学んでおられます。責任感が強く仕事を合理的かつ完璧に遂行される上に、情緒も言語力も豊かで、鮮やかな文章をお書きになります。また、ご本人は謙虚なのでおっしゃいませんが、アドラー心理学の心理療法士として非常にたくさんのライフスタイル分析ケースをお持ちです。今は事務的お仕事に専念しておられますが、実は臨床のお力も素晴らしいのです。

 中井亜由美理事は、野田先生が日本アドラー心理学会の新指導者にと直々に推薦された方です。このことからも、着実な実践と研修と臨床経験を通じてアドラー心理学の最も重要なところを確かに受け継いでおられることがうかがえます。実際、アドラー心理学カウンセリングや心理療法の指導力は素晴らしいです。情に厚く行動的な、素敵なアドレリアンです。様々なジャンルの情報に敏感で、柔軟かつユニークな発想と広い視野をお持ちなので、お話するといつも大きな知恵とほどよい緩みをいただいています。


中井亜由美(なかいあゆみ)

 2004年大阪で開催された野田先生の講演ではじめて生きたアドラー心理学に触れました。その年にパセージ、基礎講座応用編・理論編を続けて受講しました。当時4歳の息子と6歳の娘がいるパート主婦でしたが、離婚の危機を迎えていました。アドラー心理学のおかげで円満に離婚をし、その後看護師・保健師になりました。離婚後も元夫とは良好な関係がつづき、後に復縁し現在は善きパートナーです。2007年に野田先生からカウンセラー、2015年にパセージ・リーダー、2017年に心理療法士の資格をいただきました。現AIJアドラー心理学指導者。東京生まれ東京育ち、京都市在住。

質問1 野田先生からアドラー心理学を学んで、何が変わりましたか?

 私は野田先生から、他者を支配しないで生きること、他者の幸せのために生きることこそが自身の幸せとなること、そのためには自己執着を手放すこと、を学びました。そのことを学んで、私は「自由」になりました。内的葛藤はなくて、すべては「私」が選んでいることだと知ったからです。さらに言えば、起こるできごとは私と世界との間での葛藤でもなく、世界からの要請に私がどう応えるかの問題であると知りました。アドラー心理学を学んでいなければ、私は家族や周囲の人々と今の幸せな関係を築くことはできなかったでしょう。野田先生からアドラー心理学を学んで、私は人生が変わりました。

質問2 どうしてアドラー心理学を学び続けるのですか?

 私自身がアドラー心理学で救われました。そのアドラー心理学を学ぶことができたのは、野田先生をはじめ、アドラー先生やドライカース先生、シャルマン先生、先輩方・仲間たちのおかげです。そのご恩はあまりにも大きいです。私自身がアドラー心理学を学び続け、子や孫、その先の人々へと伝えていくことが、せめてもの恩返しだと思っています。

質問3 AIJでどんな活動をしたいですか?

 野田先生のおかげで、今われわれは日本語でアドラー心理学を学ぶことができます。野田先生から受け継いだアドラー心理学の理論と思想を、そのまま次世代へと伝える活動をしていきたいと思います。

質問4 ご自分のことをどんな人だと思いますか?

 周囲を和ませることができるように思っています。野田先生とご一緒しているときも大笑いしていただいた思い出が多くあります。深刻でなく真剣に「人生は喜劇だ」と思って暮らすことができるようになったのもアドラー心理学のおかげです。物語が好きです。看護師・保健師としてさまざまな人々の人生の物語における大切な場面でかたわらに居させていただきました。心理療法士としても、人々の生きる物語を他人事としてではなくみせていただくお仕事をいただいていると思います。また、物ごとを大づかみに理解するのが得意だと思います。その大づかみにしたことを論理的な言葉にして伝えられるようになることが課題だと思っています。

質問5 他の理事はどんな方々ですか?

 野田文子代表理事は、直観力がありセンスがよい「秘書」で、野田先生の片翼です。文子理事の秘書力は支える人を輝かせるのです。その人が自覚していないようなところに気づいて、その人をより輝かせてくれます。一緒にいると心も身体もくつろいで健康になります。それは甘やかすのとはちがって、一つ一つ目標の一致をとってやさしくきっぱりとしていますので、背筋が伸びるような本当の意味での勇気づけなのです。最近は秘書業務より代表業務が増えていますが、秘書業務で培った能力を発揮してくださっています。

 大竹優子理事は、決めたことは必ず実践する精進の人です。優子先生のそばにいると人は自然によりよく生きられるようになります。ある日、優子先生と一緒に特急電車に乗ったときのことです。指定座席に座ると座席の前ポケットに空き缶などのゴミがあふれていました。私はゴミを残していった人に腹を立てたのですが、優子先生は「捨てようね~」とよろこんでゴミを捨ててくれました。その座席に座るのが自分たちでよかった、きれいにすることができてよかった。そんな実践のお手本を見せていただいた一場面でした。このようにして、野田先生の教えを優子先生を通じてそのまま学ぶことができます。


野田文子(のだあやこ)

 1990年に育児学習プログラム「スマイル」を受けたのがアドラー心理学との出会いでした。娘6歳、息子2歳というごくふつうの主婦でした。1999年に『パセージ』β版を野田俊作リーダーから学び、2000年春にパセージリーダー、2002年夏にカウンセラー、2012年夏に心理療法士資格をいただきました。『アドラーの思い出』(創元社)や『子どもの協力をかちとる』(一般社団法人日本アドラー心理学会)などの翻訳書があります(いずれも共訳)。2008年11月に故・野田俊作と結婚し、12年にわたり公私を共にしました。兵庫県神戸市出身、滋賀県大津市在住。

質問1 野田先生からアドラー心理学を学んで、何が変わりましたか?

 人生が変わりましたが、もっと言うと魂まで変わったかもしれません。

質問2 どうしてアドラー心理学を学び続けるのですか?

 アドラー心理学は人々が幸せに暮らしていくための強力な手段だと思います。他の人を援助する大きな可能性があるとともに、自分自身が苦境に陥ったときにも、アドラー心理学の考え方にどれほど助けられたかわかりません。私がこの世で人々のために何かできることがあるとすれば、アドラー心理学を学んで正しく使うこと、そして学んだとおりにお伝えすることだと考えています。

質問3 AIJでどんな活動をしたいですか?

 アドラー心理学の古典や野田先生の文献を、仲間としっかりと読み込んで勉強したいです。そうやって学んだことを発表する機会を、年に1回以上は設けたいと思っています。普及・教育活動としては、さしあたっては、創立記念シンポジウムを企画しています。また野田先生の遺された業績が散逸してしまわないように、AIJで体系立ててまとめていきたいです。なんだかいくらでも仕事がありそうに思います。

質問4 ご自分のことをどんな人だと思いますか?

 野田先生はとても活動的で勤勉な方でしたけれど、私は怠惰で、放っておくと自堕落になる人間だと思います。それから、人前に出るより、前に出る人を盛りたてるお仕事のほうが性に合っていると思います。事務的なお仕事はけっこう楽しんでさくさくとこなしますし、密室でひっそりしんみり行うカウンセリングが好きですし、けっこう内向的なのだと思います。でもこんなお仕事を引き受けているのですから、人生ってわかりませんね。

質問5 他の理事はどんな方々ですか?

 大竹優子理事は謙虚で心の浄い方です。人々のためにご自分が何をすればよいのかを、常に考えておられます。アドラー心理学だけでなく、仏教も、音楽も、野田先生から全人的に学び取ろうとしておられました。私などには及ばない深いところで、師とつながっておられたと思います。名実ともに、野田先生の智を受け継がれた第一人者だと思います。

 中井亜由美理事は思慮深くチャーミングな方です。どのようなお仕事でも、必要と思われたら率先して引き受ける勇気をおもちです。そしてとても正直なのです。迷っていることも何でもお話ししてくださるので、人々のためになるよう真剣に考えておられることがよく分かります。心の底からあたたかな慈悲をもった方だと思います。

関連コンテンツ