今日は妻が主催でチベット仏教の瞑想会をした。チベット仏教を勉強していたのは元来は私なんだけれど、病気をして1年間も離れていると、すっかりカンがなくなってしまって、かわりに妻が主催をして瞑想会をするようになった。今日の参加者は7人。変ったものを学んでいるわりには参加者が多い。
チベット語はそんなに複雑な言語ではない。英語の1/5とか1/10とかの力でなんとかなるんじゃないか。サンスクリットで書かれた経典や註釈書がまずチベット語に訳された。翻訳といっても生半可の量ではなくて、漢訳経典の十倍くらいの量があるし、内容についても、中国にはほとんど伝わらなかった「無上瑜伽タントラ」という密教の最後期の経典や翻訳書が大量に含まれている。
私はなんとない因縁でチベット語にとりかかったが、ガルチェン・リンポチェに出会ってから本気で勉強を始めた。数年間勉強して、翻訳もいくらかするようになって、それから病気になった。この年になって病気になると、学んだ言語をすべて忘れてしまう。1年たって健康がそれなりに回復したので、またチベット語に復帰しつつある。