魚類変移

 いきなり話は変るが、妻とその娘とそのまた息子二人を連れて(というか連れられて)「滋賀県立琵琶湖博物館」へ行ってきた。昨日までは「私は行かない」と言っていたのだけれど、今朝になって、一人で留守番もかなわないなと思うようになって、ついていくことにした。まあそれなりに面白い一日であったが、私がいようといるまいと、妻や娘、あるいは子供二人にとって、どれほど違う一日だったかというと、たぶんなにも変らない一日だった可能性が高い。

 老人(とくに男子高齢者)の家族内での位置は、かなり定型的に決まっているのではないか。とくに若いときに外で働いていた高齢者は、家庭内で決められる位置が決まっていて、あまり自由に自分のあり方を決められないように思う。それを自由と感じるか不自由と感じるかは、主に男子高齢者がどう感じるか次第だと思っているのだが、私の場合はそれなりに自由だと思っている。まあ、工夫を凝らしても、いまとそんなに違う生活ができるとは思わないということだ。

 ともあれ、魚類やその他の展示物を見て半日を過ごした。魚類に関しては、生きた標本の他にもビデオに撮った標本がたくさんあり、なかなか見ごたえがあった。ちょっと場所が悪いので見学者が少ないが、もっと流行るように願っている。