ご説明
開業医をしていたころのアドラーの診療所では、診察室での会話が待合室にも筒抜けだったと言われています。待合室の人々は、アドラーと患者の会話を自分の身に置き換えて聴くうちに、それが治療につながることが多かったということです。
こうしたアドラー以来の伝統として、多くのアドラー心理学の講師たちは、クライアントと1対1の個室でだけではなく、人々が集うオープンな場でのカウンセリングを行ってきました。「オープン・カウンセリング」におけるクライアントは、カウンセリングからはもちろんですが、その場のやりとりを他人事でないと感じながら見守り続ける見学者の様子から、大いに勇気づけられます。さらに見学者自身も、自分の人生に向かおうとするクライアントの勇気ある姿から、多くの学びが得られます。そこではまさに、アドラー心理学による治療の根本をなす、相互尊敬と相互信頼に基づく相談的人間関係が実現されているのです。
野田俊作も、たびたび「オープン・カウンセリング」を行ってきました。アドラー派独特のこのカウンセリングをAIJから再び皆さまにお届けできることを、私たちは大変嬉しく思っております。
- 講師:
AIJアドラー心理学指導者 大竹優子 - 主催:一般財団法人 野田俊作顕彰財団 Adler Institute Japan
- 参加資格[見学者]:
AIJ開催の各種講座または『パセージ』『パセージ・プラス』を受講された方
または2018年以降のアドラーギルド開催の基礎講座を受講された方
あるいは、それらの方から直接紹介された方 - 参加資格[クライアント]:
地域の自助グループに参加されている方
なおかつ、AIJの『オープン・カウンセリング』またはエピソード分析が開発された2011年以降の野田俊作の『オープン・カウンセリング』を見学された方
※クライアントとして参加をご希望の方は、まずは地域の自助グループまでご相談ください。なおご相談内容によっては、他の講座の受講をお勧めするなど、「オープン・カウンセリング」では対応いたしかねる場合があります。
- 日程:12月14日(土)午後2時~午後5時
- 開催場所:
倉敷物語館 母屋2階 会議室
岡山県倉敷市阿知2丁目23-18
- 費用:3,000円
- 定員:25名
- お問い合わせ先:info@adler.or.jp