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承認欲求の否定について
アドラー心理学は、他者からの評価に過度に依存するのは不健全な生き方だと考えますが、かといって他者に関心を持たず、自己中心的になることもまた適切とはいえません。
むしろ、人が他者からの評価を気にせずには済まないことを説明するのがアドラー心理学だということができます。また、仙人のような生活というものが、他者との関わりを絶ち孤立して生きることを指すのならば、アドラー心理学は決してそのような生活を推奨しません。
人は社会に組み込まれた存在であり、したがって、ともに支え合って生きている他者の視線や評価を意識することは自然なことといえます。もちろんそこで、他者からの評価に過度に依存するのは不健全な生き方ですが、かといって他者に関心を持たず、自己中心的になることもまた適切とはいえません。
