Category:
トラウマ・原因論の否定について
アドラー心理学では、自覚がなくても行動には必ず「目的」があると考え、カウンセリングやエピソード分析を通じて具体的なエピソードにおける感情や行動パターンを分析し、その背景にある無意識的な信念や仮想的目標(=目的)への「気づき」を促すとともに、必要であればより建設的な新しい目的を見つけてそちらへ進むよう「勇気づけ」を行います。
アドラー心理学では、たとえ本人に自覚がなくても、すべての行動には何らかの「目的」があると考えます。ライフスタイル(ものの見方や行動パターンの全体)は、人生の早期に形成されますが、それは与えられた環境に「どのような意味を与え」、どのように「使用するか」という本人の無意識的な選択の結果です。アドラー心理学のカウンセリングやエピソード分析を学ぶグループワークでは、クライアントの実際のエピソードをもとに、そこでの本人の感情の動きや行動のパターンを分析し、背景にあるその人固有の信念や仮想的目標をクライアントとともに探求し、気づきを促します。そして必要に応じて、周囲にとっても本人にとってもより建設的といえる新しい目的(目標)を見つけ出し、その方向へと勇気づけを行うのです。
