観光客危機

 私が住んでいる滋賀市の西隣にある京都市は、観光客にすっかり乗っ取られてしまっている。中国人をはじめとして、世界中の若者が押し寄せて、美味しいものを食べあさり、お土産物を買いまくり、ゲームセンターなどにたむろする。さらに、彼らの風俗習慣がわれわれと違っているので、その点での混乱がさまざまある。たとえば食べ物の残りカスを道に捨てるというたぐいのことだ。

 私は大阪市内で生まれて、67歳までかな、一貫して大阪暮らしだったので、京都風のインターナショナルな生活には慣れていない。さいわい今の引っ越し先は隣の滋賀県だし、外人率も低いので問題はないのだが、たまに京都にでかけると浮き足立ってしまう。といっても、相手は観光客で、したがって行き先は比較的限られているから、その部分さえ避けておれば、目まい→失神→救急搬送、というような目にはあわなくてすんでいる。このさき、まだ外人が増えるようなら、彼らの立ち回り先も広がるだろうから、京都行きはタブーにするしかないかな。

 国際情勢を見ていると、中国は危機状態にあるし、韓国も末期症状を出しているようなので、戦争にさえならなければ、日本の観光客危機はもうしばらくのことかもしれない。戦争になるかならないかは私にはわからないし、インターネット・テレビで見る「右系」のおじさんたちもよくわかっていないようだ。ま、今日のところのお祈りとしては、観光客危機が慢性化しながらだんだん落ちついていくことなんだが、実際にはどうなるんでしょうね。