してはいけない事はわかってる

我が家には、小4長男・小1娘・年中次男の3人の子どもがいます。毎日仲良くじゃれあい、喧嘩をしたりと元気に過ごしています。特に激しい喧嘩をするわけではないですが、

長女「うわーん!!お兄ちゃんが蹴ったー!!」(号泣)
長男「ごめんって言ってるやん!!」

というような場面は、たまに遭遇します。
パセージを受ける前の私はすっ飛んで行き「どうしたん?!なんで蹴るんよ!?人を蹴ったらダメって何回も言ってるやん!!何回言えばわかるの!!謝りなさい!!」と、ただひたすらに子どもを責めたて、悪いと決めつけ、子どもが「ごめんなさい」と言うまで自分の怒りをぶつけていました。これ以外の対応を私は知らなかった、これが正解だとか間違った対応だとかも考えなかったんだと思います。

今年の7月に念願だったパセージの受講を終了し、夏休みで子どもたちとべったり過ごす中、テキストをいつもリビングの見える位置に置き、日々出来る限りの実践を続けています。つい先日、同じような事がおきました。私がお昼前にリビングへ行くと、長女が泣いています。

私 「どうしたの?」
長女「…今は泣いていて話せない」
私 「そっか、じゃあまた落ち着いた時に話せそうなら話してね」

長男は気まずそうにしていましたが、私もざわざわと陰性感情(−2、憂鬱、苛立ち)が湧いていたので一旦その場を離れました。その日の夕方、長女と2人きりになる機会がありました。

長女「お母さん、お昼に私泣いてたでしょう?あれはお兄ちゃんに蹴られたんだよ」
私 「そうか、その前に何があったの?」
長女「私がお兄ちゃんがTVを見てるのに、ふざけて何回も同じ質問をしたからお兄ちゃんは嫌だったんだと思う」
私 「そうなんだね、ふざけて質問をしたのは何か理由があるの?」
長女「お兄ちゃんと遊びたかった」
私 「そうか、遊びたいよね」
長女「うん」
私 「長女はお友達と遊びたい時はどうしてるのかな?」
長女「遊ぼうってお友達に言うよ」
私 「そうだね」
長女「お兄ちゃんにも今度からそう言ってみようかな」
私 「そうだね、お母さんも賛成するよ」

といって、長女との会話は終わりました。

そして、長男に声をかけました。
私 「お昼に長女が泣いてたことで話を聞きたいなと思うんだけど、どうかな?よければ外で話さない?」
長男「いいよ」
私  「ありがとう」

と言い、2人で玄関の外に出ました。

長男「妹が泣いてたのは僕が蹴ったから」
私 「話してくれてありがとう。何か理由があったのかな?」
長男「TV見てるのにしつこく話しかけてきて嫌だった…」
私 「そっか、どうしたらよかったなとかはあるのかな?」
長男「言葉でいえばよかったと思う」
私 「そうだね、私も賛成かな」

そう言って、家に入ると長男が長女に「お昼はごめんね」と自分から謝っていました。この対応が正解かどうかはわかりません。けれど、パセージを受講して子どもの話を聴くことの大切さに気づき、子どもの話を聴くことで、子どもにも事情があることを身をもって理解しました。手をだすことはいけないことです。そして、子どももいけないことだと理解はしています。それを必要以上に責めることはしないでおこう、勇気くじきはやめようとも思い今回はこの対応をしてみました。

今後も子どもは沢山不適切な行動をすると思います。それでもまずは、子どもの話を聞くこと、縦の関係ではなく横の関係でいること、そして何よりも子どもたちと仲良く暮らしていけるような関係でいられるよう自己点検し、学習グループでの継続学習も続けていきたいと思います。

愛知県 K.T