2歳4か月(女の子)の孫・Kちゃんとのエピソードです。
私の息子たちへの子育ては、大変競合的な母親だったので、良くない影響をたくさん与えていたと思います。アドラー心理学に出会い、パセージを受講してからは、彼らともよい関係を築くことができました。そんな私もおばあちゃんになり、Kちゃんにパセージを実践している今日この頃です。
Kちゃんが2歳になった頃、おやつを食べていたKちゃんは、着ていた洋服におやつをこぼしてしまいました。汚れた服を脱いでもらい、キレイな服を着せようと思い・・・
私「Kちゃん、お洋服を着ましょうね」 と服を着せようとする。
Kちゃん「イヤ!!」
私「キレイなお洋服、着よっかぁ」
Kちゃん「イヤ!!」
しばらく同じやりとりをしたのち、彼女と「目標の一致」が取れていないことに気が付きました。
ふと、彼女は自分で洋服を選んで着ていることを思い出しました。
★思い出したエピソード★
この少し前、次男(パパ)から、家族でお出かけしたときの写真を見せてもらいました。
写真に写っているKちゃんの服装の上着とスカートの組み合わせがなんとなく変なので、
私は次男に向かって、
私「ねぇ、Kちゃんの上着とスカートの組み合わせ、なんか変じゃない?」
次男「Kが自分で選んで決めたんだから、これで良いんだって」
私 「そうだよね・・・・・」絶句。
見た目を重視している自分が恥ずかしかったです。
次男は、Kちゃんが自分で選んだ服をそのまま尊重しいています。それが一番の勇気づけです。
自分で選んだ服を着ていると思うと、愛おしくなりました。
★以上★
このことから私はKちゃんに・・・
私「Kちゃん、このお洋服とこっちのお洋服とどっちにする?」と二つの服を差し出す。
Kちゃん「こっち!」
と言って、すんなりと服を着ました。
大人がさせたいことをさせるのではなく、2歳でも“自分で決める力”を持ち、それを信頼することの大切さを学ばせてもらいました。(パセージ10L ①)
はずだったのですが・・・
先日、Kちゃんと一緒に型抜きクッキーを作ったときのことです。
クッキー生地を広げ、型を置こうとした際、Kちゃんはクッキー型を生地の端っこに置こうとしたので、
私「Kちゃん、もっとこっちだよ~」
と 彼女の型を持つ手を握り、生地が形よく収まるところに置いて、形が整った生地を作りました。
Kちゃんは再びクッキー型を置こうとしますが、また同じように生地の端っこに型を置こうとするので、
私「Kちゃん、もっとコッチ、コッチ。でないとキレイな形が取れないよ~」とKちゃんの手を掴む。
Kちゃん「自分でやる」
私「・・・・」絶句
またやらかしました。
Kちゃんは「自分で作る」が目標、私は「キレイな形をしたクッキーを作る」のが目標です。きれいな形のクッキーを作るよりも、”自分ひとりの力で作る”よう勇気づける方が、本当の意味で彼女のためになるように思いました。
2歳児であっても“自分の力”を使い、様々な体験を通じて色々なことを学んで育っていくよう、「Kちゃんがしたいことは何か」に目を向けることをぶら下げて、パセージ実践しているところです。
愛知県 E.O