お正月のこと。
夕方。空は晴れているが、気温は低く、とても寒い日だった。子どもたちは、いとこと一緒に外でボール遊びをしていた。
次女M(2歳)は、いとこの女児R(6歳)と庭で遊ぶ。
R 「Mちゃん、帰ろう」
M 「、、、、」黙々と石遊びをする。
ボール遊びをしていた、他の子どもたちは、家の中に入る。
私「Rちゃん、Mちゃんのことは、おばちゃんが見てるから、先に中に入っていいよ」
R 首を横にふる。
しばらくして
R 「Mちゃん、帰ろう」
M 「、、、。」
R Mの手を触る。
「冷たい、、。」私の方を見る。
私 「冷たいね。Mちゃん帰ろう」
M 、、、うなづく。
私たちは、何も喋らず、家の中に入る。
今日はとてもとても寒い日でした。早く家の中に入ろうよ、と私は思っていました。Rが、私の提案(先に家に入る)を、断ったとき、ハッとしました。私は、寒い寒いと、自分のことばかり考えていたことを、恥ずかしく思いました。
R は、「Mちゃん、帰ろう。」と、必要なことだけを、優しく伝えていました。Mの手を触り、冷たいことを確かめていました。
Rの一つ一つの行動が、Mが適切な行動(お家に帰る)に向かえるように、勇気づけているように思えました。
パセージでは、
『子どもを尊敬する』とは、どういうことだろう。ということを学びます。
Rの小さな手も鼻も赤くなっていて、相当に寒かったことでしょう。けれども、自分よりも小さな子に合わせて、優しく、最後まで一緒にいてくれたことに、心から尊敬の念を抱きました。
Rちゃん、本当にありがとう。Mもおばちゃんも、とても嬉しかったよ。
京都府 Y.T