『パセージ@岐阜2022』受講者の感想とパセージの紹介

令和4年6/26~9/4岐阜市内にて2年ぶりに『パセージ』(日曜8回コース)を開催することができ、県内外から6名の方が参加されました(初受講2名、再受講4名、見学1名)。ご受講のみなさま、見学参加のみなさま、ご一緒に学ぶ機会をいただきありがとうございました。

受講されたみなさんにコース最終日に「『パセージ』を学んでいかがでしたか?」とお尋ねしたところ、貴重なご意見ご感想をいただきましたので、ご紹介させていただきます。

また、「『パセージ』って何だろう?」とご興味をお持ちの方へ向けて、簡単な『パセージ』の紹介も最後につけ加えてみましたので、参考にしていただけたら幸いです。

<『パセージ』受講者への質問> 

①始める前に問題だったことは、解決の方向に向かっていますか?

②親子の関係は改善しましたか?

③子ども以外の家族からの評価はどうですか?

④『パセージ』の中で、いちばん印象に残ったのはなんですか?

○『パセージ』受講者の感想

Hさん

①スポ少、学校の宿題、テスト、その他を完璧にやっていきたいと思う自分が感情的になっていたが、穏やかになった。課題の分離ができるようになった。命令ではなくアドバイスで止まり、それ以上は本人のことだと考えるようになった。

②もめ事が少なくなってきた。子どもに「ありがとう」と言うことが多くなった。

④印象に残ったのは、ほめない、賞を与えないは難しいということ。保育の仕事において「すごいね」とよく言っていたが、今はなんと言えばよいか考えてしまう。上から評価する言葉でなくて、対等であることが大事なのではないかと思う。

Yさん

①②長男は親にあまり話したり相談せず自分で決めてしまうが、「正の注目」や「子どもの話を聴く」ことをすることで、少しずつ話してくれるようになった。

③貢献に対して「ありがとう」「助かった」と言葉で伝えることで勇気づけになり、家族が心よく協力してくれるようになった。

④印象に残ったことは、「適切な行動をしたとき正の注目を与える」「不適切な行動に注目を与えない」(『パセージ』のテキスト4-L)。子育ての心理面の目標「私は能力がある。」「人々は仲間だ。」マイナス感情を持たないでいると話し合えるようになる。

Oさん

①ワークをやらなかった子が夏休みの課題に手をつけた。

②親子関係は特に変わらなかったが、兄妹両方に対して行うべきだった。

④課題の分離と共同の課題。

Sさん

①私の支配欲が出てきて「話をきいて」「YouTubeをやめて欲しい」とか、言うことをきかせたい‼それをするために怒りを出してコントロールしようとしていたと気づいた。

②親子関係はよくなった。

私が一方的にしゃべるのをやめて、(『パセージ』のテキスト)24-L「目標の一致」の図を参考に「話を聴く」→「目標の一致」をして「協力」、の関係だと、2人とも納得して平和な時間が増えた。私も、より子ども達が愛おしく感じるし、いいところもたくさん見えて、良い循環がまわる時も増えた。

③旦那さんと子どもから家族会議をしたいと言ってくれるようになった。

④印象に残ったのは24-L「目標の一致」。家族会議で話し合いをして解決していけば、仲良く暮らしていけることがわかった。

Tさん

①上司とのコミュニケーションに困ったことがきっかけで再受講を決めた。問題は継続してぶら下がっているけれど、子育て、家族との関わり方を考える良い期間になった。およそ上手くいってると思っていたけれど、エピソードになることがまだまだたくさんあり、これからも家でテキストを開いていきたい。テキストを見直すと考えることが多くあり、頭が忙しくて感情的になる時間がなくなることが良いです。

④前回の受講から6年経っていたけれど、変わらず「子どもの話を聴く」が私の課題だった。聴いているつもりで聴くことができていないと気づいた。身につけることは難しい。

○『パセージ』のご紹介

 『パセージ』は、アドラー心理学の考え方に基づき子どもを勇気づけて育てることを学ぶグループ学習コースです。定員6~10名程、全8章のテキストを用いて、1章150分のグループセッション、計8回が1コースです。AIJパセージ・リーダー(AIJパセージ・プラス・リーダー)が進行役を務め、各地でコースが開催されています。詳しくは各リーダーにご確認いただくか、または、AIJホームページ(トップページを下にスクロールすると、右側に出てきます。)をご覧ください。

 『パセージ』では、日常生活の親子のやり取りから出発して、観察や実験して学ぶことが特徴で、頭も体も使うのが面白いと思います。そして、グループで学べることも大きな強みです。一人ではよい対応が思いつかないことも、テキストをもとにグループセッションで話し合うなかで勇気づけになるかどうかのヒントが見つかることが多いからです。

 叱ったりほめたりせず勇気づけて子どもを育てるにはどうすればいいか、ともに学んでみませんか?

岐阜アドラー心理学研究会 岐阜 T.A