時間はどうして守る??

「体験から学ぶ」を実践してくださったメンバーさんのお話です♪
ーーーーーーーーーー

小4、息子とのやりとりです。

時間にルーズなところがある息子は、友達との約束や習い事に遅刻しても、どこか他人事。遅れないように気にかけているのは、いつも私…!ことばで再三注意しても、いまいち届いていない様子。習い事が嫌なのかな?と思って話を聞いてみたけど、そうじゃないらしい。このまえもギリギリまで遊んで習い事に遅刻し、それでもひょうひょうとしていた息子に、ついに私も大激怒!!!

「送迎はもうしない!これからはバスで行きなさい!」

と言いました。バスは時間が決まってるし、体験から学べていいはず。…でも、なんかこれって罰にもなる??

そんな最中、春休みに計画していたキャンプが雨で中止に。。。さぁどうしようか?とさっそく家族会議。すると、「名古屋港水族館に行きたい!」と子どもたちから声があがりました。水族館なら電車で行けるし、普段学校や習い事での世界しか見ていない子どもたちに、いろんなことを感じてもらえる♪

そう思って、急きょ「水族館への電車の旅」が決まりました✨

当日、子どもたちは「バスや電車に乗れる!」と始終嬉しそう。さっそくバスでは、次男が座席が幼稚園バスと違うことに気づきました。

次男「どうして椅子が少ないの?」

私「どうしてだろうね?」

と答えると、長男が「市内を走るバスは、車椅子の人も乗れるようになっている」と教えてあげていました。また、駅では行き先別に切符を買うのがみんな不思議そう。

「どうしてこんなに駅があるの?」と聞かれ、「みんな行きたい場所はそれぞれあるから、その数の分だけ駅ができたのかもね。」と話しました。時間にルーズな長男にも、

「みんながそれぞれの目的に向かって行動しているから、みんなが効率よく乗れるように電車の時間も決まっている。だから時間に遅れたら電車は行ってしまうよね。その時間に目的地に向かいたい人たちがいて、その人たちをその時間に運んでくれる運転手さんがいる。電車だけでなく、学校も習いごともそう。だから自分は遅れてもいいや、て思うだけじゃなくて、自分が遅れたら、みんなにとってどんな影響があるかな?って考えられるといいなってママは思うな♪」

と伝えると、うんうんとうなずいていました✨

その後、水族館を堪能し、夫の希望により居酒屋で一杯ひっかけた後、ふたたび電車に乗って帰路へ。しかし乗り換えの中、長男が「どうしよう、切符がない!」と。焦る長男をよそに、ほくそ笑む私。だってどんなことも学びのチャンスだから!

駅員さんに事情を話して、再発行してもらいました。手持ちのお小遣いでは足りなかったので、足りない分は払ってあげました。その後、乗り換えた後の切符をしっかりお財布にしまう長男。「もう絶対なくしたくないから!」と。お金の大切さも学んだようでした!それ以降、長男は習い事の前は時計を見るようになりました。遅れないように早めに準備をして♪

子育ては一筋縄ではいかないこともあります。でも子どもの感性は柔軟。五感で体感したことを受け止め、「それってどういうことだろう?」と考えられる力があると、今回改めて思いました。今後もことばだけに頼らず、体験を通じて学べる機会を考えていきたいです。

(みえアドラーグループ「結」三重 H.F)