保育教諭をしています。今年度は、0歳児担任です。
一番月齢の低いMくんは、7ヶ月です。入園したての4月当初は、5ヶ月でした。
5ヶ月の頃、仰向けにさせると、腹筋を使って、ぎゅーーーっと起きあがろうとします。それはそれは苦しそうな顔で。頭が5センチほど上がるでしょうか、、。でも、諦めて、クターッと仰向けに。
そしてこんどは寝返りをしようとチャレンジ。体をくねらせ、なんとか横向きになるも、力尽きて仰向けに。
その度、がんばれ、Mくん!と励まします。
んーー!!うーーー!と怒っては、横向きから、仰向けに戻ります。失敗しても失敗しても決して諦めません。
その1週間後、ついに寝返り成功!
できた瞬間、見た??というような視線を私に送ってきました。感動で、私も大興奮!ただただ、一緒に喜びました。
さてさて、お次は、高這い姿勢にチャレンジ。うつ伏せになり、四つん這いで、お尻を高く上げるのです。これも、寝返り成功からほんの1週間後の出来事です。うーん、うーん!と手と足を突っ張り、体を持ち上げるMくん。もちろん一歩も前に進めませんが、できるだけ体を持ち上げてそこからどうにもできず、怒って泣きます。
その3日後、今度はその姿勢から足を交互に捻らせて、お座りをしようとチャレンジ。失敗しては、体勢を崩して大泣きです。
そしてついに、捻らせた足を、どこにしまおうか、試行錯誤して、足をプルプル震わせながらも、うまく両足が収まり、自分でお座りができたのです。
自分でもきょとん!とびっくり顔でこちらをみます。
わたしが、「すごーい!!やったね!」と拍手すると、得意げな満面の笑み。天使の笑顔とは、まさにこの顔ですよ。可愛いったら!
お座りの姿勢ができても、体が重くて、フラーっと転倒しそうになります。その度、支えて、「びっくりしたね!」と声をかけます。
さて、そうこうしているうちに、仰向けから寝返り。高這いスタイルからお座りを2ヶ月でクリア。最近は、私の膝の上でつかまり立ちに挑戦です。
次から次と、ものすごい意欲エネルギーで、世界を自分の目で見たいと頑張るMくん。そう!Mくんは、少しでも高く、そして、広くたくさんの世界を見たくて頑張っているんです。なんと、勇気をもらえることでしょう。
野田先生が、
小さい時は、
この世はいいところだな〜、この世界は、素晴らしいところだなぁと思って過ごすことが何よりも大切だとおっしゃっていました。
子どもと一緒に残念がり、一緒に喜び、成長を側で見られる素晴らしいこの職業につけたことを誇りに思います。
未来に羽ばたいていくMくん。今度はどんなことに挑戦するのかな。こちらの方がワクワクです!
私も負けていられないぞ。
(石川 AIJエンカレッジ金沢 Y.H)