6月末と7月初の土曜日~火曜日に京都で、私のチベット仏教の師匠であるガルチェン・リンポチェ (Garchen Rinpoche) のワークショップをする。リンポチェは 1936年に東チベットのカムというところでお生まれになり、子供時代にリンポチェ(転生する聖者)としての認定を受けられた。それから修業を積んでおられたが、22歳の時(つまり1958年)、中国軍が侵入してきた。しつこく反抗されたが、ついにとらわれて投獄され、20年獄中にあった。最終的に中国政府の方針の変化で釈放され、その後しばらく故郷で仏教の布教をされた。しかし、チベットを抜け出して、いまはアメリカに住んでおられる。
私はずいぶんむかしからリンポチェの弟子だし、何度もお会いしたこともあるし、直接にお話しさせていただいたこともある。いままでにも何度か日本にお見えになったが、それは私がお呼びしたわけではない。今回は、はじめて私がお呼びして、教えをお願いする。身内に対して呼びかけもしたし、アドラー心理学と関係のない領域の人たちにも呼びかけはしたが、アドレリアンはちょっと遠慮していた。現在の状況を見ると、まだゆとりがありそうなので、アドレリアンに対しても呼びかけをすることにした。
ガルチェン・リンポチェの教えとアドラー心理学の教えは、実は重なっていると私は思っている。もっともそれはリンポチェの弟子でなくても、仏教徒でも神道信者でもキリスト教徒でも、「意味ある人生」を送ろうとしている人なら誰でも同じだろうと思う。だから、「ガルチェン教」の布教をしようとしているわけではなくて(もちろんガルチェン教に変えていただいてもかまわないのだが)より「まっすぐな」生き方を見つけてもらおうとしている。
リンポチェは80歳代の半ばになられる。今年なんとか時間をとって会っておかれないと、次回(2021年?)にお見えになるときにお会いできるかどうかわからない。日時は6月29日(土)~7月2日(火)、場所は京都だ。参加費用は1日9千円、4日で3万6千円だ。もし時間がとれるようなら、四日のスケジュールのうちの一日でもいいからおいでになるようにお勧めしたい。