目的論

こじれたコミュニケーションの5つの段階

子どもの不適切な行動(問題行動)を、アドラー心理学ではどのように捉えますか?

アドラー心理学では、子どもの不適切な行動を、単に罰するのではなく、その背景にある「所属(居場所)」を得ようとする目的(賞賛・注目・権力争い等)を理解しようとし、それはしばしば大人との「こじれたコミュニケーション」の現れであると捉えます。アド...
主要概念

アドラー心理学でいう「人生の課題(ライフタスク)」とは何ですか?

アドラー心理学における「人生の課題(ライフタスク)」とは、人間が社会的な存在として生きていく上で直面せざるを得ず、個人の精神的健康や生き方(ライフスタイル)と深く結びついている「仕事」「交友」「愛」という3つの対人関係の課題を指します。アド...
主要概念

「私的論理」と「共通感覚」の違いは何ですか?

「私的論理」が個人の独自の価値観(私的感覚)に基づく主観的な思考の 流れ であるのに対し、「共通感覚」は社会や共同体で共有される、いわゆる常識という 価値観(私的感覚と対応するもの)を指します。「私的論理」とは、個人が独自の価値観、思い込み...
主要概念

「私的感覚」とは何ですか? 「ライフスタイル」とはどう関係するのでしょうか?

「私的感覚」とは、出来事に対して「良い(プラス)」「悪い(マイナス)」を瞬時に判断する個人独自の無意識的な価値判断であり、これが個々のエピソードにおける表層的な反応(私的論理)を生み出すのに対し、「ライフスタイル」は、複数のエピソードに共通...
主要概念

「劣等コンプレックス」と「優越コンプレックス」について説明してください。

「劣等コンプレックス」とは劣等感を言い訳にして人生の課題から逃げる状態を指し、「優越コンプレックス」とはその劣等感を隠すために自分が優れているかのように振る舞う、劣等感の裏返しである状態を指します。アドラー心理学における「劣等コンプレックス...
主要概念

アドラー心理学で最も有名な概念である「劣等感」とは何ですか?

アドラー心理学でいう「劣等感」とは、理想と現実のギャップや他者比較から生じる「自分には価値が少ない」という後天的な思い込みであり、人を不毛な「優越性の追求」へと駆り立てる不幸の源泉となる感覚です。アドラー心理学における最も重要な概念は「共同...
基本前提

アドラー心理学の「対人関係論」とはどのようなものですか?

アドラー心理学の「対人関係論」とは、劣等感や人生の課題を含む人間のあらゆる問題や目標は、根本的に対人関係の中に存在すると捉える考え方です。アドラー心理学では、人間のあらゆる問題は、対人関係の中に存在すると考えます。この考え方を「対人関係論(...
基本前提

アドラー心理学における「全体論」について教えてください。

アドラー心理学の「全体論」とは、人間を心や身体、理性や感情といった部分の寄せ集めではなく、それらすべてが相互に関連し、ある目標に向かって機能する「分割できない統一体」として捉える考え方です。アドラー心理学における「全体論」とは、人間を身体の...
基本前提

アドラー心理学でいう「目的論」とは何ですか? フロイトの「原因論」との違いは何ですか?

アドラーの「目的論」とは、現在の行動は未来の「目的」を達成するために起こすものだと考えるのに対し、フロイトの「原因論」は、現在の行動は「過去の原因」(トラウマなど)によって決定されるものだと考える点に違いがあります。アドラー心理学の「目的論...
基本前提

アドラー心理学の「個人心理学」とはどういう意味ですか?

「個人心理学」とは、その語源(ラテン語の「individuum(分割できないもの)」)が示す通り、人間を心や身体などに分割せず、ある目標に向かって動く「個人」全体として理解しようとする考え方を意味します。アドラーは自分が創始した心理学の大系...