目的論

トラウマ・原因論の否定について

アドラー心理学は「トラウマ」をどのように考えますか?

アドラー心理学は、トラウマが現在を決定するという決定論の立場をとらず、むしろその経験に本人がどのような「私的意味づけ」を与え、それを現在の「目的」のためにどう用いているかを重視し、その意味づけは見直し...
トラウマ・原因論の否定について

深刻な虐待や災害を経験した人の苦しみも、単に「目的」のためにその記憶を利用しているだけだと言えるのですか?

アドラー心理学は、深刻な虐待や災害による苦しみを「利用しているだけ」といったような軽々しいものとは決して考えず、むしろその苦しみや不安などを、直面した脅威から「自分の身を守る」という切迫した目的のため...
トラウマ・原因論の否定について

原因を探求せずに問題の解決に至れるというのは、具体的にどのようなプロセスを想定しているのですか?

アドラー心理学では、たとえ問題の過去の原因が分かっても、それだけでは解決しないことが多い、という実践的な立場から、原因探しに終始するのではなく、本人が「これからどうしたいのか(目的)」を明確にし、それ...
トラウマ・原因論の否定について

自分の行動の原因が分からない場合、どうすれば「目的」を見つけ出し、変えることができるのですか?

アドラー心理学では、すべての行動や背景にあるライフスタイルには概ね意識されない「目的」があると考えますが、自分ひとりでそれを探るのは非常に困難です。そのため、他者の視点も介在するカウンセリングやグルー...
トラウマ・原因論の否定について

「あの時こうしていれば」という後悔の念も、未来への目的のために自分で作り出している感情なのですか?

アドラー心理学では、後悔自体は自然な感情と認めますが、もし「あの時こうしていれば」といつまでもその気持ちに浸り続けている場合、それは「現在の困難から目をそらして何もしないこと」を正当化したり、周囲の「...
承認欲求の否定について

人間が社会的な生き物である以上、他者からの承認を求めるのは自然な欲求ではないのですか?なぜそれを否定的に捉えるのですか?

アドラー心理学は承認を得ること自体を否定するのではなく、承認を「行動の唯一の目的」とすることを問題視しており、真の貢献とは社会(共同体)に有益な行動を選択することだと考えます。アドラー心理学の立場は、...
承認欲求の否定について

承認欲求が満たされないことで自己肯定感が下がったり、無気力になったりすることは考慮しないのですか?

承認が行動の最大の目標であれば、それが得られなければ自己肯定感が低下したり無気力になったりする可能性は高いと考えられますが、アドラー心理学は自己肯定感そのものを最上の価値だとみなしません。他者から承認...
承認欲求の否定について

努力して成果を出し、褒められたいと思う気持ちは、成長の原動力にならないのですか?

褒められることを主目的にすると、褒めてくれる人の存在や褒められる物事に依存してしまい、個人の成長からは遠ざかると考えます。褒められることを目標とするのではなく、人々に貢献する活動による成果や、そうした...
実践の難しさ・現実との乖離について

アドラー心理学の理想は理解できても、感情的な反応(怒り、悲しみ、嫉妬など)を目的論で割り切るのは非常に難しくありませんか?

目的論は感情を「割り切る」ものではなく、アドラー心理学の実践では、その感情が対人関係で持つ「目的」を理解し、抑圧や発散とは異なる建設的な表現方法を学ぶことを目指します。感情というものが、何らかの原因で...
その他の疑問

自己受容が難しい人にとって、アドラー心理学の教えは厳しすぎませんか?

自己受容は確かに厳しさを伴いますが、しかし自己受容を避けると達成不可能な目標を追い求めてしまったり何もかも自分で抱え込んだりなど、さらに厳しい道が待ち受けています。自分の「できていない」面を認めること...