妻は朝から外出して、夕方まで帰ってこなかった。私は別に用事をしなければならないこともないので、一日ぼんやりと暮らした。昼食は昨夜の副食の残りをひとりでいただいた。夕食は私の担当で、ボーク肉を缶詰のトマト・シチューと混ぜてカレーを作った。これは妻も一緒に食べた。仕事らしい仕事がないからといってあせることもなく、のんびりと一日をすごした。
まだ気分が若者なのかもしれない。自分に飽き足りてのびやかに日々を暮らす力を身につけていない。いまがちょうど曲がり角で、もうすこしするともうすこし元気になって、あれこれしたいことをして暮らし始めるのかもしれない。まあ、すべては様子見だな。