★母のお節介と娘の成長★
~私の課題のゆくえ~
私には長らくぶら下げている課題がある。
中学生の娘は学校から帰ってきて「ただいま」も言わずに明らかに不機嫌な日がある。
私「なにかあった?」
娘「べつに…」
しばらく静かにそっとしていると、だいたい夕食も食べてお風呂に入った後に「今日さ…実は学校でね…」と話し始める。ひとしきり話を聞いてから、「こうしたらどう?」「こういう考え方もあるけどどうかな?」と提案してみる。すると決まって彼女は「はぁ…そういうことじゃないんだよね。もういいから」とぴしゃり。
(えー!?代替案欲しいんじゃないの?)
(採用しなくてもいいんだよ?でもこういう考え方もあるんだよ?)と私は頭の中で思考だけが空回り。
次の日
私「昨日お母さんどうしたら良かったのかな?」
娘「普通はさ。そういう時は大変だったねっていうでしょ?」
私「えー?!たったそれだけでいの?」
娘「だいたいは自分で解決できないか、友達にも言えない事をお母さんかお兄ちゃんに話すの。ひどく落ち込んでる時にアドバイスされたくないし、「でもさ」とか言って私を否定されたくないんだよ。アドバイスは落ちついてからなら聞けるかもだけど」
そっか。つまりたとえ娘が上手く出来なかったことも肯定して欲しかったんだ。娘の味方でいて欲しかったんだ。
いつも娘の陰性感情に対してなにかアイディアや解決策を提示しなければと思いがちな私…娘の話しを聴き、娘の出来る力を信じて、娘の味方でいる構えが大事なのだと改めて感じた。
★9L 子どもの話を聴く
★14L 子どもの課題に口をだす弊害
★15L 子どもを理解しよう
★16L 子どもの課題は本来は子どもが自分の力で解決しなければならないもの
★36L 子どもの味方でいる
そんな娘も高校生になった。昨日も夜ドライヤーで髪を乾かしながら何だか泣いている。ドア越しに声をかけた。
私「どうしたーなんかあった?」
娘「なんでもない。スマホの音だよ」
その日はその後も何も話さず、次の日の朝もケロッとした様子で起きてきた。
あぁ。だんだんと話さなくても自分で対処出来るようになるんだね。娘の成長にたくましさを感じつつ、母はちょっぴり寂しくもある今日この頃だ。
パセージフォローアップの会・あおもり 青森県 M.O