今回は、今年2月のパセージフォロー会で取り上げさせていただいた、不登校気味の小6の娘さんのその後の事例で学ばせていただきました。
事例提供者さんは、2月の学びの、
「不適切な行動(学校に行く/行かない)に注目を与えないと同時に、少しでも適切な行動には、決して『あたりまえ』とは思わずに、正の注目(喜び、楽しみ、感謝、笑顔などプラスの感情)を与えましょう」
を意識的に実践されたそうです。
その結果、2月にはお部屋にこもりがちでお話をしにくかった娘さんとの関係が大きく変わり、今では娘さんの方から事例提供者さんにたくさんお話してくれるようになったと報告してくださいました。
現在学校へは、娘さんのペースで行く日もあればお休みの日もあるそうです。
そんな中、新学期に娘さんが引き受けたある係について、娘さんが学校をお休みすることで、他のお友達に変わってもらうことになるという事例について、今回みんなで考えました。
「子どもとの関係がよければ(くつろいでマイナス感情を持たずにおしゃべりができる関係になれば)、同じ状況での、より適切な行動の仕方を一緒に考える(4L-4)」ことが可能になってきます。
良好となった娘さんとの関係を保ちながら、注意深く、「娘さんの話を聴く」「娘さんの行為の結末が周囲にどんな影響を与えているか一緒に考えてみる」「ひとつひとつゆっくり解決する」などのアイデアが出ました。
ロールプレイで練習し、事例提供者さんの対応によって、娘さんがどう感じ、どう考え、どうしていこうと思うか、パセージの「子育ての2種類の目標」に向かうか、みんなで話し合いました。
パセージの開発者でもあり、日本にアドラー心理学を紹介し広めた精神科医の野田俊作先生は、アドラー心理学を語るシリーズ4の『勇気づけの方法』(創元社)のなかで、
「育児と教育に必要な4つのS」を紹介しています。(pp151-181)
「4つのS」とは
1 尊敬(上とか下ではなく、相手の存在そのものを尊ぶ)
2 責任(応答する、どんな時も自分にできることはなんだろうと考える)
3 社会性(人を傷つけないで頼んだり断ったり調整する技術や姿勢)
4 生活力(実生活に役立つ生きていく知恵を身につける)
の4つで、これら4つを、今回確認しました。(カッコ内は私がまとめました)
子どもが学校へ行っていても、そうでなくても、「育児と教育に必要な4つのS」の達成にむけて、子どもにかかわる大人のお仕事はたくさんあるなあと思いました。
未来を築いていく子どもたちの成長について、子どもにかかわる大人たちが、パセージフォロー会でこうして学び合えることができてありがたいです。
やってみてうまくいかなければ、仕切り直してまたみんなで考えることができます。
メンバーの苦しいことも楽しいことも、フォロー会のメンバーみんなで分かち合って、メンバーみんなで継続学習して、メンバーみんなで成長していくところが、わたしは大好きだなと改めて思いました。
事例を提供してくださったSさん、一緒に考えてくださったメンバーのみなさん、ご協力ありがとうございました!
千葉県 M.S.
