私は、福祉の仕事をしながら、2人の子どもを育てています。2025年に「パセージ」を受講し、
その後も自助会に参加しながら学びを続けています。エピソードを書き、聴き、伝え、対話し、
ロールプレイで体感する時間を通して、学び合えることをとてもありがたく感じています。
4月の自助会では、小学校に入学した息子が学校へ行き渋る様子を「エピソード分析」の事例
として取り上げていただきました。その中で、自分自身の価値観の軸が曖昧であることに気づ
き、さらに学びを深めたいと思い、7月の「勇気づけ講座」に参加しました。
2日間、講師の先生のお話を聴き、参加された皆さんと経験や気づきを共有する中で、子ども
との関係だけでなく、自分自身のあり方についても考える機会となりました。特に印象に残って
いるのは、2日目のグループワークで取り上げていただいた、娘とのエピソードです。
娘が、お泊まりする友人宅に到着した後、自分の日記帳を自宅に忘れたことに気づき、私に
「家に取りに行ってほしい」と懸命に訴えてきました。私は、持って行く荷物はリュックに入れる
と決めていたことや、調理中だったため家に取りに戻ることはできないことを伝えながら、娘が
落ち着くのを待っていました。しかし、娘の感情が大きくなるにつれて、私自身の感情も揺さぶ
られていきました。
この事例についてエピソード分析をしながら「すでに自分の中に答えがあるのではないか」な
どと声をかけていただきました。たくさんの対話を通して、皆さんから勇気づけていただいたよ
うな感覚がありました。そして、自分はどうしたいのか、何を大切にしたいのかを、改めて考え
ることができました。その中で、まずは自分自身の「構え」を自覚し、整えることが大切なのだと
気づかせていただきました。
今回の学びを通して、子どもの気持ちを尊重することと、子どもの望みのままに親が行動する
ことは違うのだと、改めて感じました。子どもの感情を見つめながらも、親自身の気持ちや判
断を大切にすることも、勇気づけの一つなのだと意識するようになりました。
子どもが大きく感情を揺らすと、私の心も一緒に揺れます。だからこそ、まずは自分自身を勇
気づける。そして、子どもには自分で考え、行動する力があると信じる。自分も揺らぎながら、
その都度、自分の軸へ戻っていく。その積み重ねが、今の私にとっての「勇気づけ」なのだと
思います。
アドラー心理学の「共同体感覚」は、福祉の仕事をする中で大切にしている「地域共生社会」
の考え方にもつながると感じています。子どもや家族との関わりはもちろん、仕事や日々の生
活にも生かせることの多い学びだと考えています。
人は、支えたり支えられたりしながら生きていくこと。困ったときには、お願いしてみてもいいこ
と。そして、自分も誰かの力になれること。自分も相手も尊重しながら、互いに勇気づけ合える
こと。これからも、日々の実践を通して、学んだことを家族とも分かち合っていけたらと思って
います。
京都北部 Y・O
『勇気づけ』を学びながら、自分の軸を育てる
アドラーこぼれ話