雲がとけた

 二月の木曜定例会では、長年問題をもっていた父さんのことを聞いてもらおうと思いました。

 私は幼児期に父さんとの関係ができていなくて、父さんに愛されていないと感じていました。思春期になって男性との関わり方がわからず、緊張してしまうことに不安と息苦しさを感じていました。        これまでにカウンセリングも受け、年を取るとともに少しずつ父さんを受け入れられるようになってきましたが、自分が思うようにはなりませんでした。

 二月の定例会でAさんに話を聞いてもらいました。家族の話から父さんの話になると、堰を切ったように話し出しました。そんな私の気持ちをAさんはしっかり受けとめて下さり、自分の気持ちが解かれていくのを感じました。「父さんにあんなことも、こんなこともしてもらった。こんな声をかけてくれた。」と次々思い出しました。

 まるで父さんが天国からそばにきて、私を見守ってくれているようでした。Aさんの「お父さんはMちゃんを、いっぱい愛してくれていたんだね!」の言葉に、目頭が熱くなってしまいました。

 長いことかかっていた雲がとけていき、とても幸せな時間をもてたことを感謝いたします。

岐阜アドラー心理学研究会 岐阜 M.I