私は現在、小学5年生と3年生の男の子を育てています。
2025年12月にPassageを受講し、勇気づけの方法を学んで以来、日々の子育ての中で実践しています。
そして6月、金沢で開催されたアドラー心理学の基礎講座・理論編に参加した際、ある出来事についてエピソード分析をしていただきました。分析していただいたのは、Passageで学んだとおりに実践したつもりなのに、なぜか腑に落ちず、不安な気持ちが残った出来事です。そのとき私が実践したのは、「ルールを決める(33L)」ことと、ルールが守られなかった場合にどうするかという「社会的結末(34L)」についてでした。
私は、社会的結末としてのペナルティを子どもたちに伝えたとき、なぜかモヤモヤした気持ちになったのです。
それは、平日の21時ごろのことでした。
子どもたちと一緒に、最近ハマっている『呪術廻戦』というアニメを、19時ごろからAmazon Primeで見ていました。21時になったとき、私はふと、「21時30分までに終わらせる約束をしていた公文と宿題は、終わったかな?」と思い出し、子どもたちに尋ねました。
「公文と宿題、やった?」
すると子どもたちは、「やってない」と答えながら、そのまま続きを見ようとしていました。
このまま見続ければ、21時30分を過ぎてしまう。そうなれば、ルールを守れなかったときのペナルティを実行することになる。以前、ペナルティについて長男に伝えたとき、ひどく癇癪を起こしたことがあったな……。そう思った私は、どう伝えればよいのか悩みながら、選択肢を示すことにしました。
わが家では、「21時30分までに、宿題・公文・部屋の片づけを終わらせる。できなかった場合は、ペナルティとして1週間、ゲームとYouTubeを禁止する」というルールを、家族みんなで話し合って決めていました。
私は子どもたちに、「今日、このままアニメを見て、1週間ゲームを禁止にする? それとも、今アニメを止めて宿題をする? どうする?」と聞きました。けれど、心の中では「これでいいのかな?」という不安を感じていました。
すると子どもたちは、「今からやる!」と言って、宿題、公文、部屋の片づけに取りかかり、無事に21時30分までに終えることができました。結果だけを見れば、子どもたちは自分たちで行動し、約束を守ることができました。それでも、私の中にはモヤモヤした気持ちが残っていました。
この出来事をエピソード分析していただいた後、参加者の皆さんに、子どもたちのよいところを見つけていただきました。たくさん挙げていただいた中で、特に印象に残ったのが、「時間管理ができる」「責任を取れる」という言葉でした。その言葉を聞いたとき、私は、心のどこかで子どもたちを信頼できていなかったのだと気づきました。
「私が言わなければ、きっとやらない」「できなかったときは、私に怒ってくる」
そんなふうに考え、子どもたちを信頼できていなかったのだと思います。
そこで講師の先生が、「感情がマイナス3のときは、まず何をするんだっけ?」と問いかけてくださいました。その言葉で、Passageの30Rに書かれている、「気分がよくなる工夫をする」ということを思い出しました。
また、Passageの34Lには、「罰ではないペナルティの条件」の一つとして、「感情的にならない」と記載されています。私は、「本当に子どもたちは約束を守れるのだろうか」という不安を抱えたまま、子どもたちに選択肢を示していました。そのため、社会的結末として伝えたつもりのペナルティが、結果として、子どもたちへの不信感を表すものになってしまいました。
では、なぜ私は、自分の感情に気づけなかったのでしょうか。それは、私が感じていたのが「怒り」ではなく、「不安」だったからです。私はこれまで、「怒り」という感情を使い慣れていたため、「陰性感情=怒り」と思い込んでいました。そのため、怒り以外の陰性感情には鈍感になっていたのだと思います。まずは、自分の感情に気づき、その気持ちを落ち着かせること。
そして、気持ちを落ち着かせるために、子どもたちの「よかった」に目を向けること。どのような言葉で伝えるかを考える前に、まずは子どもたちを信頼することが大切なのだと気づきました。
今回、エピソード分析をしていただいたことで、自分一人では気づけなかった、子どもたちのパーソナルストレングスを見つけることができました。そして、子どもたちを尊敬し、信頼し、横の関係でいることの大切さに、あらためて気づかせていただきました。
私は、まだまだ子育ての真っ最中です。
これからも、イライラしたり、怒ったり、不安になったりすることが、たくさんあると思います。
それでも、そのたびに、自分の私的感覚で子どもたちを裁いていないかを振り返りたいと思います。
そして、子どもたちと横の関係で関わっていけるよう、これからも子どもたちの「よかった」を探していきたいです。
愛知県 K.Y
