親の課題

 『アドラー心理学の秘訣』-パセージ・プラス-、という名前の合宿研修会が兵庫県の赤穂であったので、出かけてきた。9月21日の午後に開始して、23日の午後まで連続だ。全国の「パセージ・プラス」リーダーさんが集まって実習コースをする。実際の事例をとりあげて、分析しながら解決策を探る。いやあ、面白いねえ。

 こういうグループのリーダーさんには「むき」と「ふむき」がある。「ふむき」の方から先に言うと、いくらでも考えのなかに深入りして現場を離れてしまえる人は不向きだ。「むき」の方は、考えにあまり深入りせず、出てきているデータをちゃんと分析できる人たちだ。今回はほとんどの人が「むき」タイプだったので、問題は起こらずにロールプレイは進んだ。

 とりあげる問題は「親から見た」「子供の不適切な行動」だ。前者についていうと、「教師から見た」とかというのは問題として取りあげない。後者についていうと、「子供でない関係(親とか)での行動」は取りあげない。このあたりの分別がちゃんとついている人ばかり出て来ていたので、無用の混乱はなかった。逆に言うとここの分別をつけないで問題に手をつけようとすると問題がかえってこじれてしまう。その見通しがつくようになってはじめてアドレリアン親の修業を始めることができる。

 さいわい今回の参加者は全員このあたりの分別はついていたので、無事にアドレリアン・ワークができた。来年もまたできるといいな。