平穏な献立

 むかしは毎日夕食を作っていて、そんなに好みもなかったんだけれど、このごろはどうも好みがあるように思う。いや、「好み」というのとは違うのかな。たとえば、牛肉と豚肉と鶏肉と魚肉のうちのひとつと、野菜とをつけあわせて、メニューを作る。主菜は4種類しかないわけだ。なぜ肉ってこれだけしかないんだろうね。まあ、細かいヴァリエーションを作ればたくさんになるんだけれど、そう変るわけでもないしねえ。

 今夜は夕食当番ではないが、明日は夕食当番だ。昨日はすき焼きを作った。材料は牛肉だ。だから明日は牛肉を主菜にする料理はマズい。その前はなんだっけ。なんであったにしても、豚肉か鶏肉か魚肉だ。さて困った。まあ、困っているうちに決心がついて、なにかそれらしいものを決心して作るんだけれどね。

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 天気がよくて暖かい日を除いては家にいる。滋賀県なんて冬の散歩用にはできていない。春になりかけているんだけれど、それでも寒い日は寒い。だから、暖かくなる日までは「廃人」気味に暮らす。

 ほんらいなら、ここで「作業」があって、それをちゃんとすれば本の一冊くらい書けているはずだ。ところがいまはそこまでの気迫がない。それでおっとりのんびりと毎日をすごしている。もしおっとりのんびりしないとなると、イライラしてまわりの人(といっても具体的には一人しかいないが)にあたることになるだろう。だから、毎朝6時に起きて、朝の瞑想をしてから、一日を機嫌よく暮らそうと決心をする。そうしないと怒り出すかもしれない。