中国からの侵略を予防するために台湾はさまざまの戦略を考えている。そのうちのひとつに「情報の独立」がある。つまり中国が台湾の「情報流通」に介入しないように対策を立てようとしている。放送について考えてみる。かつてはどんな放送をしようと、外国は直接は介入できなかった。しかるに中国は放送に介入するための作戦を立て、それを実施することで外国の(とくに台湾の)放送に中国独自の「色あい」を与えようとする。直接的には、個人に影響を与えて中国寄りの発言をさせるし、間接的には、放送局に影響を与えて放送全体を中国寄りの論調にする。
最近の台湾の政治状況はかなり危機的だ。蔡英文(女性)総統の人気はこの前の選挙でかなり崩されたようだ。この夏に総統選挙があるとかで、ひょっとすると蔡総統は再選されないかもしれない。野党筋ではこの前の選挙で高雄市長に当選した韓国瑜氏も有力候補の一人で、その他にも何人かの有力候補者がいるようだ。詳しい情報を持っているわけではないが、蔡総統は挽回戦に出ているようで、新しい立場を次々と発表しているらしい。さいわい中国の情勢がかなり不穏で、うまくゆけば体制を逆転して蔡氏が総統に再選される可能性もないではない。(もっとも私の意見は完全に蔡氏寄りなので、全面的には信用されませんように)。
台湾の総統選について、個人的な関心もないことはない。ガルチェン・リンポチェは、この夏に日本を訪問され、その足でヴェトナム・シンガポール・台湾などを巡回される。台湾に行かれるのは台湾総統選挙の後なので、ひょっとすると蔡氏が総統に再選されているかもしれない。そうであるのとそうでないのとがガルチェン協会にどれだけの影響力があるかわからないが、やはりかなりの影響はあると思う。もし蔡総統が再選されるなら、ガルチェン・リンポチェの台湾セッションに参加するのも悪くないなと思う。まあ、いまのところはすべてが未定だから、きちんとした予定は立てられないんだけれどね。