共同体感覚

基本前提

アドラー心理学とは、どのような心理学ですか?

アドラー心理学とは、個人を「分割できない全体」として捉え、その行動は未来の「目的」によって決定されると考え、個人は仮想の世界に暮らしており、なおかつ社会に組み込まれた存在だとする心理学です。他者と協力...
基本前提

「対人関係論」は、なぜ近年「社会統合論」と呼ばれるようになったのですか?

「対人関係論」は二者間の分析に偏り、個人を「社会全体に組み込まれた」存在とするアドラー本来の視点を単純化する懸念があったため、その思想の深さと広がりをより適切に反映する「社会統合論」が使われるようにな...
主要概念

「共同体感覚(Gemeinschaftsgefühl)」とは何ですか? なぜアドラー心理学で重視されるのですか?

「共同体感覚」とは、「自分は社会(共同体)に所属しており、人々は仲間であり、自分は人々に貢献できる」という感覚のことで、他者と協力して幸福に生きるための最も重要な指標であり、アドラー心理学の究極的な目...
主要概念

共同体感覚を持つためには、具体的にどうすればよいですか?

共同体感覚を持つためには、他者を尊敬・信頼することを基本とし、『これはみんなにとってどういうことだろう。みんながしあわせになるために私はなにをすればいいだろう』という視点で考えて、日々のささやかな貢献...
主要概念

「私的論理」と「共通感覚」の違いは何ですか?

「私的論理」が個人の独自の価値観(私的感覚)に基づく主観的な思考の 流れ であるのに対し、「共通感覚」は社会や共同体で共有される、いわゆる常識という 価値観(私的感覚と対応するもの)を指します。「私的...
主要概念

アドラー心理学における「勇気づけ」とは、具体的にどのような関わり方ですか? 褒めることとの違いは何ですか?

アドラー心理学の「勇気づけ」とは、単なる「褒め言葉」のような小手先のテクニックではなく、尊敬に基づいた対等な「横の関係」から、相手が共同体感覚を持って協力的に生きられるよう働きかける、包括的な哲学であ...
こじれたコミュニケーションの5つの段階

「不適切な行動に注目せず、適切な行動に注目する」とは、どのようなことですか?

「不適切な行動に注目せず、適切な行動に注目する」とは、不適切な行動には怒りや不安といった感情で対応せずに落ち着いて冷静に話し合い、適切な行動は単に褒めるのではなく、その背景にある人としての成長の芽生え...
承認欲求の否定について

承認欲求が満たされないことで自己肯定感が下がったり、無気力になったりすることは考慮しないのですか?

承認が行動の最大の目標であれば、それが得られなければ自己肯定感が低下したり無気力になったりする可能性は高いと考えられますが、アドラー心理学は自己肯定感そのものを最上の価値だとみなしません。他者から承認...
幸福・共同体感覚・貢献感について

共同体感覚を持つべき「共同体」とは、具体的にどの範囲を指すのですか? 家族、地域、国家、それとも全人類ですか?

私たちが直接所属できる共同体は、家族などの身近な場から地域社会程度のスケールに限られますが、そこから繋がり広がっていく多様な共同体によって世界が網羅されていくという視点に立てば、共同体感覚を持つべき「...
幸福・共同体感覚・貢献感について

個人の行動は、自分が直接所属する家族や友人関係などの共同体に有益であれば、それでいいのでしょうか。

身近な共同体だけでなく、より大きな共同体からも目をそらさずに、そうした「みんな」にとってどういうことかを、広く多角的な視点で捉えることが求められます。私たちは家族や友人関係だけでなく、地域、学校、職場...