普通の日と特別の日

 日曜日は食事を作ったり作らなかったりするのだが、今日は誕生日なので、食事当番の座を妻に奪われた。まあ、それはそれでいいでしょう。

 日記を書いていると、毎日起こる出来事と、ときどき起こるできごとに、大きく二分されることがわかる。毎日起こる出来事を日記に書くのはたいへんで、いつもと違うところを見つけ出さないといけない。そうしないと、同じことの繰り返しになってしまう。また一方、ときどき起こることを書くのも大変で、1回だけは書けるけれど翌日にはもう書けない。1回だけしかネタをくれないのだ。そのどちらでもなくて、毎日起こるわけでもないし、あるとき突然おこるわけでもないできごとは、そんなにあるわけではない。そういうわけで、毎日起こるさまざまのできごとを日記に書いていくのは、書く人によほどの覚悟がいる。

 「日常生活なんか書かないで、毎日起こる特別なできごとを書けばいいじゃないか」と言われそうだが、もっともな話ではある。しかし、実際にはそんなに簡単に書けない。それで、同じようなできごとしか起こらない日はそのつもりで、逆にこの日だけしか起こらないできごとがある日はそのつもりで、覚悟を決めて書いて、それでも書くネタがないときには、ウンウン考えて「よいネタ」を見つけ出す。しかして今日は、よいネタもないし、しかたなくこんなことを書いている。