朝、遅い目に、建部大社(たけべたいしゃ)にお参りすることにした。建部大社は『近江国一宮』であり、古代からこのあたりの根本大社であった。御祭神は日本武尊であり、しかも御生涯の最後の土地を祭った場所である。だから古代にはきわめて「武ばった」場所であったのだと思う。2千年の間に、さすがの古代の英雄も牙が折れて、そんなに無骨ではなくなられたようだが、いまでも「神さびた」土地であり、神明の気配がただよう。なにはともあれ、私たち夫婦と娘とその子供たちとが礼拝し、今後の安寧を祈った。
その後、「茶館喫茶去」という食堂で昼食にした。石山寺への参拝者を念頭に入れて作られた店ではないかと思うが、中華風の健康定食だ。まことにめでたい中国健康食で、すっかり満足して昼食を終わった。行き帰りを含めて一万二千歩歩いたんだそうで、ちょっと疲れが残った。