論争

 今日は朝からアドラー心理学を学ぶ仲間2人が来てくれて、来週行なわれるガルチェン・リンポチェの法話に関して打ち合わせをした。「打ち合わせ」といっても、私はほとんど用事はなく、ぼんやりと話を聞いているだけだった。まあ、そういう時代になってしまったわけだ。

 日本のアドラー心理学はなんとなく分裂している。私などは「保守派」で、それ以外に「進歩派」が最近元気になってきている。私は保守派だけれど、「進歩派は間違っていて保守派が正しい」と主張しているわけではない。もちろん、「進歩派が正しくて保守派が間違っている」と主張しているわけでもない。これから長い時間の論争を経て、一方がより正しく一方がより間違っていると証明されていくんだろう。あるいは、両方ともに間違いがあって、第3の立場が正しいことになるのかもしれない。いずれにせよ、今年や来年に結末がつきそうな話ではない。

 一生の残りはそんなに多くないし、決着をつけようとあせらずに、両派の論争をゆっくりと見せてもらいながら、私なりに「正しい」答えを導きだそう。ま、そんな感じだ。