古い暮らし

 来週から再来週にかけて、京都でチベット仏教のリトリートがある。ガルチェン・リンポチェという私たちのマスターをお呼びして、4日間にわたって法要をしていただく。その前に数日、その後に数日はおられるので、私としては1週間以上「チベット仏教づけ」になる。法要のお世話も大変だけれど、合間の時間にお相手をするのも、なかなか気を使う。たとえば食事だとかね。まあ、今回私は「病中」なので、神経を使う役割はなるべく「ごめん」にさせていただいている。

 お客は200人もお見えにならないだろうと思って募集していたが、最後になって中国人(!)の団体に情報が漏れたみたいで、急な申し込みが、しかも数団体から同時並行的にあった。それも単独ではなくて何十名という人数だ。さらに加えて中国本土からの参加みたいだ。人数はむこうの言うままではとうてい無理なので、各団体数人にしていただいた。それでも会場はいっぱいになった。というわけで、本日、受付を締め切った。満員御礼だ。

 チベット仏教を日本の土地に根づかせた結果、どれだけいいことが実際に起こるのだろうか。私の願いは、日本人の生活が「西洋かぶれ」を脱して、もうちょっと「根のしっかりした」東洋的な生活に戻ることなのだが、なかなかそうはうまくいかないだろうとも思う。すくなくとも、「東洋的な生活」を目指してがんばった老人がいたことを示せれば、いくらかの「功徳」にはなるのかな。