香港(3)

 香港の情勢は相変わらずだ。ただアメリカに動きがあり、香港民衆を支援する方向の宣言をした。究極的には香港民衆を、たとえば台湾民衆やアメリカ民衆と同じ程度の権利を持つ人々として認めるべきだと言っている。しかし、実際にはそうはいかんでしょう。なにしろ香港はアメリカともその他の国とも関係のない中華人民共和国の一部なんだから、どういう約束事をアメリカが押しつけても、中国政府がそれを受け入れなければ、それまでのことだ。

 まあ、時間の作用というものはある。しばらく今の状態で粘れば、中国軍の士気が衰えて、香港民衆の期待をいくらか受け入れる気になるかもしれない。それがいつなのかつかみにくいが、もし起るとすればそんなに遠い将来ではないような気がする。

 これには、日本の動き方も影響があると思う。今の状態についてかなり正確な情報が流れ出しているのだから、日本政府はもうちょっと敏感に反応した方がいいように思う。