親戚

 午後に従妹(父の妹の娘)とその娘が来た。特別の用事というわけではなくて、まあ「時候の挨拶」みたいなものだ。いや、そうでもないな。彼女は高校生のころに膝蓋骨を痛めた。それを誤魔化して暮らしてきたのだが、最近調子が悪くて、一月ほど前に手術をした。どうやら動けるようになったので、顔を見せに来たということでもあるようだ。とにかく2時間程おしゃべりをした。話題の豊富な人で、親戚のことなどを忙しく喋ってくれた。そのうえ、牛肉(ステーキ用肉)をお土産にくれたので、夕食にいただいた。

 野田一族は親戚が豊富でない。母は一人っ子で、子供は三人、私が長子で、弟が二人いる。父は四人の長子で、下は妹たちだ。叔母1は子供を作らなかった。叔母2は今日の従妹の母親だが、子供は一人だけだ。叔母3は息子と娘を作ったが、息子は先日死んでしまったそうだ。彼とはつきあいがなかったので、今日従妹に聞いて知った。ここまでをまとめると、母方はわが家の三兄弟を除いては親戚なし、父方は叔母1が0、叔母2が1、叔母3が2(ただし1を引く)で、歩留まりが悪い。

 ま、それはそうなのだが、私の世代はそれなりに仲良しにつきあっている。もっとも、みんな年をとってきて、私だって半病人だ。ま、元気ですがね。