瞑想の種

 昨日は『日本ガルチェン協会』の行事があった。今回は大津市内の施設を借りた。今回の内容は『前行』の復習会。『前行』というのは『予習』という感じかな。具体的には、

 1.4つの共通の前行
 2.共通でない前行4種
    つまり帰依・浄化法・マンダラ供養・グルヨーガ
 3。特別の前行

という3つの部分に分れていて、しかも第2の部分が4つの部分に分れている。たとえば、行者は第2の部分の4つのうちひとつを選んで長時間(たとえば1時間)にわたって実習する。そうするとすっかり「できあがって」しまって、チベット瞑想者風に変る。もっとも、実習が終わるともとに戻るので、繰り返し繰り返し実習する必要がある。『帰依』を選択するとすると、それに関連するマントラを合計10万回唱える。その部分に瞑想の時間のほとんどが使われてしまうので、残りの3つ、つまり『浄化法』『マンダラ供養』『グルヨーガ』は軽く済ますが、最終的には10万回唱える。そうすると、瞑想法の全体は

 1.4つの共通の前行
 2.帰依など1つに重点を置く
 3.特別の前行

で成り立つことになる。これでも十分な時間をとってしまう。とにかく「ご苦労さま」な行なのだ

 あまりに「ご苦労さま」なので、性格怠惰な私は普段はやっていない。ドルズィン・リンポチェなどのていねいなお教えは受けたんですよ。それはそれとして、自分ではこの行はしない。その代わりに他の行をやっているので、許していただいている。

 どうやって行を選ぶかだが、「試行錯誤で選ぶ」としか言いようがない。私については、何年かかけて自分がしてもいい瞑想の範囲を決め、その中から現在は『阿弥陀仏』を主尊とする瞑想法をやっている。しばらくやって、『観音菩薩』あるいは『ターラー菩薩』に乗り換えるかもしれないし、あるいは乗り換えないかもしれない。この範囲からは外に出ないと思うな。人生の残りはそう長くないしね。 

 次の大イヴェントは3月15日(日)~22日(日)で、シンガポールからドルズィン・リンポチェがお見えになって『阿弥陀仏』の法会を中心にセッションをされる。

 1.15日(日)       アプチの灌頂と教え
 2.16日・17日(月・火)  マハームドラーの教え
 3.19日~22日(木~日)  阿弥陀仏法会とガムポパの4法

が内容だ。これは迫力がありますよ。お申し込みは日本ガルチェン協会(http://garchen.sakura.ne.jp/)へ。