パセージ実践中

パセージ実践中

 娘は小3になってから、学校の宿題と家庭学習を「これやってから」と後回しにするようになり、やっと始めたと思ったら、「次、何やったらいい?」「もう、終わっていい?」と、受け身の姿勢で嫌々勉強をするようになった。私は、娘の態度にイライラしつつも、このままでは一斉授業についていけなくなると焦っていた。

 パセージ第3章を学び、さっそく宿題その1“子どもの話を開いた質問を使って聞く”をやってみた。

私「どうして勉強すると思いますか?
娘「う~ん。えっとお・・・。」
私「あっ、じゃあ質問を変えます。なんで、今勉強しているのですか?」
(やばい!20秒待ってあげるのを忘れていた~!1、2、3・・・。)
娘「お母さんのためにしているの。」
私「(なんだって!?)えっ?」
娘「テストで100点をとるため。」
私「(なんじゃ、そりゃ!?)ふーん。」
娘「学校の先生になるため。」
私「(あー、よかった。)そーう。」

お母さんのために勉強しているという、答えにショックをうけ、宿題その2“子どもの課題か、親の課題かを考えて、子どもの課題には一切、口を出さない方針で接して、どうなるかを観察する。”にとりかかった。勉強は子どもの課題だと考え、子どもの課題(勉強)には、一切口を出さない、お口チャックで観察することに決めた。

<観察してわかったこと>

①学校の勉強と宿題に関して

1)先生の宿題チェックがあれば宿題をする。私が言わなくても、自らやることが分かった。
2)さっそく国語の単元テスト(教科書の復習テスト)で漢字が全滅になったが、
 1学期末の漢字50問テストでは、満点をとっていた。
3)算数は理解があやふやな単元が目立ちはじめ、分からないところは、そのままにしていた。

②家庭学習に関して

1) 宿題以外はしないということがわかった
 私が「勉強しなさい。」と言わなくなったら、娘は、主体的に勉強すると期待したが、分からないところは、そのままにして苦手になっていることがわかった。
宿題は、先生と娘の課題なので、私は口を出さないようにしようと思った。家庭学習に関しては、漢字と計算の分からないところをそのままにしている事について、子どもの課題を親子の共同の課題にしていきたいと思った。

「漢字と計算の家庭学習をどう思っているの?」と聞いたが、いつものごとく、漫画をみながら「べつに~。」と、とぼけて、はぐらかしてきた。今回は、しっかり話を聴こうと思い、娘の考えを聴いた。

私「漢字と計算は毎日することは必要だと思いますか?」
娘「はい。」
私「どのように、やっていきますか?」
娘「読み上げ計算と漢字ドリルでやっていこうと思っています。」
私「お母さんは、どんなお手伝いをしたらいい?今までのように、一緒に読んだり、競争したりしたら いい?」
娘「うん。」
私「宿題は、何も言わなくていい?」
娘「うん。」

共同の課題を作るのに慣れていなくて、無理やり共同の課題にしたかなと思ったが、これまでずっと、観察してきたので、うまくいかない時は、子どもの話を聴き、また、共同の課題にするとして、とりあえず夏休みから漢字と計算を始めることにした。
娘は短い時間なら、気持ちよく勉強に取りかかれることが分かってきた。今のところ楽しんでやっている。

娘「お母さん、計算やろ!私、これ好き。10秒でできるかなあ?」

計算で、タイムを計って私と競ってやると、がぜんやる気がでてきて、新記録を目指して何度もやるようになった。

娘は漢字を書くのを、めんどくさがるが、私ときれいな字で書く競争をするのは好きで、きれいな字が書けたら嬉しいと言っている。
娘と一緒に計算や漢字をやっていると、ついつい私のやり方を言いたくなるが、娘が決めたことや娘が一人でできることには、口を出さないでいようと思う。
将来、娘がひとりで自主勉強できるように勇気づけていきたい。

愛知県 Y.T