私は愛知県でパセージを受講し、グループでの学習会で仲間と学ぶ中、他地域のリーダーさんが開催されているオンライン読書会に参加させていただいたりもしています。
少し前の平日の夜、私は感情を子どもたちにぶつけまくるという失敗をしました。
いつものようにリビングのカウンターが子どもたち(長男小5・長女小2・次男年長)の荷物でてんこ盛り。漫画、絵本、ねんど、ゲームのコントローラー、通学帽…とありとあらゆる子どもたちの私物でカウンターが埋めつくされていました。とはいえ、これはいつものこと…
いつもどおり
私「ここにある私物、いつ片付けるー?」
長男「…今するか」
私「助かりますー」
と、長男の一声から長女、次男もお絵描きをやめ片付けをしてくれました。
けれども、片付けたのは子どもたちの視界に入るものだけ。
まだ荷物の山は崩されていない…
山になるまでも経緯があり、1日で山が出来上がったわけではないのです。
数日…いや1週間以上放置されている絵本や漫画もたくさんあります。
それを片付けず、遊びを再開する子どもたちを見て私は大激怒!
突如として陰性感情−5となり、怒鳴り散らしました。
私「荷物の山見えてないの!?今日置いたものだけ片付けたら終わり!?
もっと前から置きっぱなしのものあるよね!?」
子どもたち「…」
私「ここは家族の共有スペースなの!君たちだけが快適に過ごす場所ではないの!!
学校から帰ってきた後すぐ片付けてというのも大変かなと思って言わなかったけど、
1週間以上も放置されて物が積み上がっていくのならここに置かないで!
1週間ここにあったら捨てる!!!!」
と、頭に出てくることばを全部を言ってしまいました。
さすがにこのまま一緒にいるのはよくないと思い、
私「これ以上一緒にいたらまた文句しか出てこないから、明日の朝まで私は私の部屋から出ない!
おやすみ!」といい、自室に篭りました。
翌日、子どもたちはきちんとリビングのものを片付けてくれていたのですが、それを見た私は本当に落ち込みました。お母さんが怒るからやめようという学び方をしてほしかったわけではなかったからです。その夜、少し落ち込んだ気持ちのまま久しぶりにオンライン読書会に参加させていただきました。
オンライン読書会は今現在『野田俊作講演録 アドラー心理学と子育て』を参加者さんと読み合わせています。その中で「第二講 アドラー保育のうた」の中にある「♦︎怒りながらだと意味がない」の項目(P103〜104)を読み合わせていた時に、上記のエピソードをお話しさせていただきました。
参加されていたメンバーさんから「私も経験があるのでわかります」「我が家も共有スペースの私物のことで話し合ったこともあります」「1晩かけての積極的タイムアウトは初めて聞きました」「事例をこの場で話してくれてありがとうございます」と仰っていただきました。
私はその日、本当に大失敗だった…と悔やんでいたのですが、皆さんがニコニコしながら話を聞いてくださり「わかるよ」と言ってくださったことで、私の失敗をわかってもらえるんだ!私だけじゃないんだ!思えてすごく気持ちが救われれました。
そして、子どもたちに昨日怒鳴ってしまったことをきちんと謝ろう、みんなでリビングの私物について考えよう、と前向きな考えを持つことができました。
オンライン読書会終了後、子どもたちに「5分だけ私の話を聞いてもらってもいいですか?」と言うと、子どもたちは快く私のそばにきてくれました。
私「昨日、片付いてないことで感情のままに怒鳴ってしまってごめんね。すごく嫌だったよね」
長女「うん、すごく怖かった」
長男「びっくりしたー」
次男「うんうん」
私「そうだよね、今日も片付けてくれてたけど、お母さんが怒るから片付けようって思ったのかな?」
長男「まあそんな感じ」
私「そうよね。私としてはお母さんが怒るからこうしようっていう学び方をしてほしかったわけじゃな かったのに、伝え方を間違えた」
長女「どんなふうに学んでほしいの?」
私「荷物をリビングに置きっぱなしにすることは、家族の迷惑になるからやめようと思ってもらえたら よかったかなーと思う」
長男「たしかに」
私「また今度、リビングの私物についてはみんなで話し合って決めましょう。1週間置いてたら捨てるって言ったのも一旦取り消しさせてください」
長男「いえーい!!けど、荷物置きっぱなしにしていいってわけではないしね。また決めよう」
次男「俺は片付けするよ!」
私「ありがとう」
こんな風に話し合いができたことも、子どもたちに素直にごめんねと謝れたことも、オンライン読書会のメンバーさんが勇気づけてくださったおかげだと思います。なかなかお会いする機会もありませんが、全国に同じように学ぶ仲間がいることのありがたさを今回とても実感しました。
「怒りながらだと意味がない」ので「まず感情を落ち着けて」良い関係を保っていけるよう子どもたちと付き合っていくと共に、これからもみんなと一緒に学んでいきたいです。
愛知県 K.T