味方でいるとは?

先日、2年振りのパセージにメンバー参加した。私の1人息子は現在中3。高校受験真只中でのパセージ参加となった。

ずっと気になっていた息子の勉強しない問題。下校後から就寝まで、ずっとスマホをいじったり、ゲームをしたり。私にはいつ勉強しているのか、いつ受験勉強のスイッチが入るのか疑問でいっぱいだった。息子に志望校を聞くと「C高校に行きたい」と何度聞いても同じ答えが返って来る。私は「本当に行く気あるの?C高校はこの地区でも相当な進学校だから、もっともっと勉強しないと本気で落ちるよ?」と何度も彼に伝えた。が、本人はどこ吹く風で呑気に暮らしているように私には見えた。そんな中でのパセージ受講。でも私のモヤモヤは消えなかった。

「36L子どもの味方でいる」のページを学んだ時、リーダーが「私はいつでもあなたの味方です」と言ってみましょうと仰った。しかし私はその場でその言葉を言わなかった。でもその時その台詞を言わなかった事が気になって、帰宅後その台詞を直接息子に伝えてみた。「お母さんはいつでもKの味方です」と。息子は嬉しそうな顔をしたように見えた。すると「そうだ!私はKの味方なんだ」とじわじわ思いが込み上げて来た。「36L②口先だけでも言わないよりまし」とはこういうことだったのかとしみじみ味わう事が出来た。この台詞を口にした事で、今までの私の対応は「息子の味方でいる」方向では無かったと振り返ることも出来た。では息子の味方でいるにはどうする?「36L④自分に何ができるかを考える」と、何もかもテキストに書いてあった。

受験期の私の不安を自分で解決せず、息子に肩代わりしてもらおうとしている過干渉の母。うっすら気付いていたのに知らんぷりして来たように思う。受験勉強をするのは息子の課題。親の課題は?そうだ、冬期講習に行きたいと息子に頼まれ、塾が遠方の為に送迎は親の課題。そう言えば夏期講習の時も家族で協力して来たではないかと思い出した。そしたら何だか大丈夫と思えてきた。これが息子への信頼、課題の分離かもとスッと気持ちが楽になった。

気付けば息子は自主的に勉強するようになっていた。パセージは本当に魔法だと思う。そして心の中で再び決心する。「私はいつでも息子の味方です」と。

七飯アドラー心理学研究会(北海道)S.K