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実践の難しさ・現実との乖離について
アドラー心理学はいわゆる哲人のように振る舞うことと無関係であり、そもそもそのように完璧を目指す必要はなく、不完全な自分を受け入れつつ、共同体により良く貢献しようと成長するプロセスこそをアドラー心理学では重視します。
アルフレッド・アドラーは大変理知的で洞察力に富む人でしたが、「常に冷静で論理的な」哲人といったような、寡黙で孤独なイメージの人物ではありませんでした。カフェなどで気さくに多くの人と語り合う、音楽好きで、非常に温かい人物だったと言われています。野田俊作も、まさにそのような人柄でした。アドラー心理学を学ぶことと、「哲人のように」振る舞うこととは、何の関係もないように思われます。
ルドルフ・ドライカースの有名な言葉に、「不完全さを認める勇気 Courage to be imperfect」というものがあります。完璧を目指す必要はありません。アドラー心理学は完全主義ではなく、不完全な自分を受け入れながらも、共同体にとってより良い方向に進もうとする勇気を重視するのです。
