今日は『パセージ・リーダー養成』の最終日3日目だ。わが家に泊まった遠隔地のリーダー・トレイナーから途中経過を聴くと、きわめて安穏に経過しているようだ。結構結構。今日は試験で、合格か不合格かが決まる。まあ、全員が合格するんじゃないかなと楽観的にかまえている。
親子の『横の関係』というのが『パセージ』の目標だ。逆に言うと、親子の『縦の関係』がパセージ以前の状態で、リーダー養成を通じて横の関係にたどりつき、最初の種火を灯して帰ってもらう。「最初の」というのは、『パセージ』を学ぶ前に横の関係に到達している人はめったにいないからだ。かつ、リーダー養成に来る人も、かならずしも『横の関係』ができているとは思っていない。本人はすっかり『横の関係』のつもりでいるけれど、よく見るとあちこちほころびのある『縦の関係』であることが多い。そこを丁寧に指摘していって、3日目にほんものの『横の関係』に目覚めると、私の方としてはうれしい。
パセージのリーダーは、そんなに複雑怪奇な仕事ではない。親と子供が対等であり、夫と妻が対等であり、親がそのまた親と対等であり、親が他家の親や教師たちと対等であれば、それで十分だ。これらは、口で言うと簡単なことだが、実際にはけっこう複雑な操作だったりする。頭は『横』でも体は『縦』という状態がしつこく残るということもあるということだ。リーダー養成は、パセージ的人間関係の始めの1章であるにすぎない。