白ターラー菩薩の瞑想

 今日から昼間の空いている時間にガルチェン・リンポチェが教えられた瞑想法をていねいにやってみることにした。何種類も教えていただいているのだけれど、いままでの経過からして「白ターラー如来の成就法」が狙い目だとみた。だからしばらくそれで行く。いや、今生の終りまでずっとそれかもしれない。

 瞑想法にはいろんな種類がある。仏教だけにかぎっても、本尊ごとに瞑想法が違っている。瞑想の本体である「マントラ」の部分も違うが、それを取り巻く前後の文体も違っている。ガルチェン・リンポチェのコミュニティのように「古びた」団体だと、各本尊ごとに違う瞑想システムができていて、それが「教本」にまとめられている。たとえば、ターラー如来と観世音菩薩とアミダ如来では、教本の文体がすべて違っている。初心者の弟子としては、習ったもののうちから自分にあったものを決めて、それ一本で修業するのが間違いがない。というわけで、私はターラー如来にした。

 経典の核心部はマントラで、ターラー如来の場合は、

  オン・タレ トゥタレ トゥレママ アユジャナ プニェプティム クル ソハ

 というのを何百回も繰り返す。そうしているうちにめでたく瞑想状態に入る。今日は、ひさしぶりだったので、瞑想状態には入らなかったが、感じはよかった。そもそもこの瞑想は今回はじめたわけではなくて、2017年まで繰り返しやっていた。だから、ひさしぶりに「バトン」を取り戻したという感じだ。翻訳も私がしたものだしね。