11月某日(土)AM10:40リビングでのエピソードです。
中一の息子は、この日課外活動がAM9時からありました。
息子)起きて、寝室からリビングに来る。
家族の予定が書かれたカレンダーを見て
「もう(時間)過ぎてるじゃん。」と元気なく言う。
私)「おはよう。」
息子)「おはよう」ソファにゆっくり座る。
私)息子の隣に座る。
息子)「どうしようかな。」
私「どうしましょうか?」
息子)「今から遅れて行くか、電話して休むか。」
私)「うん。」
息子)「もう1つあるね。何もしない。」
私)「・・・。」
息子)「3つ目はないね。」
私)「で、どうするの?」
息子)「うーん、電話して休みますって言うかな。」
私)「うん。休むにはさ、理由が必要だと思うけど、何て言うの?」
息子)「寝坊したので休みますって言うよ。」
私)「はい。」
息子)会場に電話する。
「(課外活動名)の(氏名)です。寝坊したので、今日は休みます。」
電話先の方)「今からでも、おいで~。」
息子)少し考えて「はい。じゃ、行きます。」
【帰宅後】
息子)のんびりリビングで過ごしている。
私)「朝の事、話しても良い?」
息子)「いいよ~。」
私)「今朝の出来事からどんな事を学びましたか?」
息子)「次の日、予定ある時は、早めに寝る。」
私)「昨日、寝るの遅かったの?」
息子)「うん。」
私)「あとは?」
息子)「目覚まし(時計)でも起きて来なかったら、起こしてくれる?」
私)「うん、良いよ。」
息子)「ありがとう。」
最初は、時間が過ぎても起きて来ない息子に対して、「課題の分離(『パセージ』テキスト13-L)」をして朝起きについて一旦はお任せしたつもりでした。しかし、9時が過ぎ、10時を過ぎても起きて来なかったので、さすがの私も不安になりました。これは起こした方が良いのかな?課外活動の皆さんも、息子が来ない事を心配しているのではないか?更には、私は息子を起こさない酷い母だと思われるのではないか?とまで考え始めました。
しかし、その時パセージを開催していた事もあり、息子はきっと大丈夫、ちゃんと起きて来るし、その後も後始末をしっかりとることが出来ると信じようと思いました。母の覚悟が決まったのだと思います。そうすると、陰性感情なく私のやるべき事をしようと思えました。
息子が起きてきた時、冷静に対応出来ました。
『パセージ』テキストでいうと、寝坊のエピソードは
「12-L 失敗した場合にも勇気づけよう」
「12-R 問題を取り除くのではなく解決を作りだす」
「27-R 失敗は勇気づけのチャンス(1)後始末」をしたのだと思います。
帰宅後のエピソードでは
「27-R 失敗は勇気づけのチャンス(2)今後の工夫の話し合い」が出来たのかなと思います。
このエピソードを自助会で話した時、放任と勇気づけの違いは?と投げかけられました。
「16-R 過保護と放任」のページを見て、今回の私の対応は放任ではなかったと気づきました。
「1-L 子育ての心理面の目標」でも点検してみると
今回の対応だと、息子は能力があると思えるし、母は息子の仲間だと思ってもらえたかなと感じました。
このエピソードで気づいた事は、母の覚悟です。覚悟とは、私から息子を信頼・尊敬する事でした。すると感情も落ち着き、あとは『パセージ』テキストに則って対応するのみ。
こんな大失敗エピソードから沢山の事を学ばせて貰いました。本当にこれで良かったのかな?とモヤモヤしていた私に沢山の勇気づけをしてくださった自助会のメンバーさん、そして何より私の最強トレーナーの息子に感謝したいと思います。
息子も私も失敗したりたまには成功しながら、これからも一歩ずつ成長していきたいと思いました。
(七飯アドラー心理学研究会 北海道 S.K.)