室町時代の食事、とくに戦陣食に関心をおぼえたので、インターネットで検索してみた。『日本人は何を食べてきたのか part4 鎌倉・室町時代』http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2009/03/500.html)というブログが結構面白くて、それを中心に考えてみる。
まず、『平安時代の貴族、僧侶といった上流階級は形式的な食事を重視し、仏教の影響を受けて肉食を禁止した結果、食品の種類はかたより不健康な食風でした』と書かれている。これが『武家の世となると玄米食と獣肉を自由に食す風潮が広がります』と書かれている。つまり、鎌倉時代になって、1)玄米食と、2)獣肉、が加わったわけだ。2の方はわかるけれど、玄米食以前の平安貴族は、主食に関してはなにを食べていたんだろうね。
次に「戦陣食」について。『玄米を携行し、手拭で包み水にぬらして地に埋めてその上で火を炊いて飯を作ったそうです。(中略)また糒、焼き米、梅干、味噌、塩、胡麻、鰹節、麦焦がしなどを携行しています。餅類、干魚、塩魚など保存食が発達したのも戦場での食事の必要からだったのでしょう』と書かれている。おお、えらく現代的じゃないか。味噌だの鰹節だの、さらには干魚だの塩魚だのがでてくるのと見ると、現代の携行食とそう変らないような気もする。いや、鶏肉や獣肉がない分、質素なのかな。
食事の回数については、鎌倉時代までは2食制、室町時代からは3食制と考えてよいようだ。『武士は平時はニ食が普通ですが、戦場などでの労働の激しい時には三食を取るようになった』とある。戦闘のない日は2食制で、戦闘のあるときは3食制ということかな。2食がよいか3食がよいかというのは、実は結構微妙で、いまでも昼間にたくさん労働があるときは昼食を抜いて2食制にする方が便利なこともある。
私は現在、戦国時代の武士のような食生活をしている。つまり、主食は玄米ないし八分米で、副食は、さいわい家にいるので、魚や鶏や豚もけっこうただく。けれども、普通の日本人の食事よりは質素かもしれない。さいわい(?)1日3食制で、しかも午後3時に「おやつ」もついている。まずまず満足な食生活だ。