むかしの歌

 世の中の予定に組み込まれないで暮らしている。こちらが断ったわけでもないし、むこうが嫌がっているわけでもない。ただ人間関係がほとんどないままに毎日が過ぎていって、そうして日常ができている。

 それでも仕事を作った方がいいので、毎日かかさず古い時代の日本の子供の歌を中心に、イタリア・ドイツ・イギリスなどの歌を混ぜて歌っている。初めのうちは「こんなの続くのかな」と思っていたが、だんだん調子に乗って、かかさず歌うようになってきた。現在は日本の歌32曲、イタリアの歌3曲、ドイツの歌2曲、イギリスの歌3曲がレパートリーだ。歌っているうちに、どれもそれなりに歌らしくなってきている。

 歌の数はだんだん増えてきて、いまがそろそろ限界みたいだ。だいたい午前中に練習しているが、1時間半ほどかかっている。日本の歌をもうすこしふやしたい。いまは『日本叙情歌全集』2巻という、明治から昭和にかけての名曲集から選んでいるが、ちがう曲集が手に入ると面白いかなと思っている。