今日作ったメニューを次回どうするかという話をした。原理的に考えて、1)二度と同じ(ないし類似の)ものは作らない、2)もう一度まったく同じものを作る、3)同じでもないが類似品でもないものを作る、という三ルートがあって、昨日はもっぱら3について話をした。たしかに「鶏手羽先のコーラ煮」から考え始めると、類似品を作りたくなる。まあそれはそれとして、1)「二度と作らないぞ」と思う場合と、2)「もう一度同じものを作ろう」という場合とは、どのようにして起こるのかを考えてみたい。
「二度と作らないぞ」の場合だが、これは「どんなに応用してもこの延長線上に『ごちそう』はありえないぞ」と思った場合だ。「鶏手羽先のコーラ煮」だと、鶏手羽先は今後も使うだろうし、副菜としての野菜も使うだろうし、最後の決め味も場合によっては使うだろう。だとすると、ダメなのは「コーラ味」だ。私は気に入ってしまったので、また使うことになるだろうが、昨日書いたように「ギョウザ・ソース」だの「バンバンジー・ソース」で入れ替えることになるかもしれず、その場合に「コーラ」を使わないことにすると、もっとも基本的な味がなくなるので、違う料理になってしまう。実際にそうするかどうかはわからないけれど、そういう放浪のしかたも確かにあるな。
「もう一度同じものを作ろう」は、これは応用ではないので、同じようなものができるだろう。ただし、うまくいくかどうかは、やってみないとわからない。とくに初心者の間は類似品を作りだしそうに思う。それで手順をノートに書いておいてある。これさえあれば近い品物が作れるだろう。メニューはきわめていい加減で、調味料の量などちゃんと書き込んでいないので(もともとのメモに書き込みがない)、同じものがもう一度できる可能性は低いのだが、「もう一度同じものを作ろう」と思うのは、気に入っているからので、なんとかなるだろう。
実際には「コーラ煮」に関しては類似品を作っていくことになるだろう。いくぶん弱気なのかな。いや、そうでもない。次回は、いまの心づもりとしては、「豚ミンチのコーラ煮」にしようかと思っている。違うのは「鶏手羽先」→「豚ミンチ」に変るだけで、それ以上の変化は考えていない。実際に作ることになるかどうかわからないが、作ったら報告する。