我が息子はこの春、高校生となった。自宅から約2時間かけ、鉄道と自転車を乗り継いで通学している。早起きも然る事ながら、徒歩圏内の小中学校と違い、交通量の多い街での自転車通学は気がかりだった。高校からは「自転車通学者はヘルメットをしよう」という趣旨のプリントが届いた。現在、自転車のヘルメット着用は努力義務で、義務ではないが、身の安全を守る為に私は必要だと考えていた。私の意に反して息子はヘルメットをしない。何度か息子に「ヘルメットどうするの?」と問い掛けてみたが、「うーん。。」と素っ気無い返事が返って来るだけだった。そんな中、パセージフォロー会が開催される日の午前中、息子にこう聞いてみた。
息子 ソファでくつろいでスマホを見ている
私「今日アドラーの会あるから、ヘルメットの話していい?」
息子「いいよ、どうぞー」
息子「じゃあさ、ヘルメットしたら1ヶ月1万あげるって言ったら(ヘルメット)する?」
息子「うん」(-0.5)
私「ずっとつけてる?」
息子「6月まで」
私「それ以降はしないってこと?」
息子「うん」
私「みんな、ヘルメットつけてないの?」
息子「ほとんどつけてない」
私「ほとんどってことは何人かはつけてるの?」
息子「いやー、いないわ」
私「恥ずかしいから?」
息子「うーん」
息子は今年6月に推しのコンサートに行く為の軍資金を集めていました。その為なら期間限定でヘルメットをする!という目論見でした。ただ、ヘルメットをしてお金をもらう事は、賞罰の賞に当てはまることぐらい息子も私も理解しているので、本当にそんなことをするはずはないのですが。
さてパセージのフォロー会では子育ての心理面の目標
1)私は能力がある 2)人々は私の仲間だ
に向かう代替案をテキストをもとに探していきます。
今回は以下のような代替案が出ました。
「夜にチャリで帰って来る時に危ない所は一時停止してるって言ってたよね。ちゃんと考えて帰って来てるんだなと思ったよ。」
「Kが安全に自転車通学する為に、他にどんなこと気をつけてるの?」
「他に出来そうなことある?」
「高校のヘルメット状況とKの考えを聞かせてくれる?」
代替案を見て、私はやっぱりフラットに話を聴く事が大切だと改めて感じました。親の心配や期待を無理に押し付けるのではなく
パセージの心理面の目標
1)私は能力がある 2)人々は私の仲間だ
に向かう関わりが出来たら良いと思いました。
息子の高校生活は始まったばかりです。私も共に成長しながら、これからの3年間を過ごしていきたいです。
七飯アドラー心理学研究会(北海道)S・K