調弦

 歌を歌い始めた話はこのあいだ書いた。日本の叙情歌(このタイトルはちょっと意味不明だが、童謡と歌謡曲の真ん中あたりの曲をいうのだと勝手に思っている)とシューベルトの歌曲が主たるレパートリーなのだが、もうちょっと色彩の違う曲も歌いたい。しかし、わが家には楽譜がない。楽譜がないのは、初めからなかったのではなくて、途中でなくなった。楽譜だけでなく書物が増えすぎたので、4分の3程度を捨ててしまった。インターネットで必要な譜面は手に入りそうなので、すこしずつ集めていこう。

 曲目選択に偏りがある。もともとかなり偏っていたが、病気をしてから人に遠慮する必要がなくなったので、完全に個人の好みに合わせている。だから「私好み」の音ばかり聞こえる。私じゃない聴衆はいないので、だれにも迷惑をかけないからいいだろう。