Aシート

 午前11時前にわが家を出発して、JR石山駅から11時15分発の新快速電車に乗った。昼間の便としてはこの便だけが「Aシート」を持っている。3月に導入された新しい制度だ。普通の乗車料の他に5百円の追加料金がいるのだが、それを支払うと自分の席に座れる。ともあれ試してみようというので乗ってみた。

 電車は普通の新快速電車だが、一両だけ全席「Aシート」の車両があり、そこに乗り込んで、スタッフに5百円也を支払うと、切符のようなものをくれる。これを前の席の背中側にあるポケットに入れておく。降りるときにこの切符も一緒にもって降りる。

 もっとも、それを改札口で差し出す必要はないので、用事はもう終りだ。つまり、ただ指定席がついているだけで、どうってことはない普通の新快速電車だ。まったく売れていないんじゃないかと思っていたが、そうでもないんだね、大阪近辺ではかなりよい混み具合であった。満席までにはまだゆとりがあったがね。

 義母は老人ホームに入っている。かなり贅沢な施設で、掃除・洗濯・炊事なども行き届いているし、毎日の行事も充実しているようだ。ただまあ、年をとってから集められた人たちなので、老人同士の交友関係はあまり盛んじゃないようだし、職員との関係もなんとなく「ありふれた」人間関係でしかない。まあ、それはそれでしょうがないかな。義母の様子は、耳が遠くなっていることをのぞけば、ほぼ年齢相応かな。結構なことだ。

 1時間あまりおしゃべりをしておいとまをした。行きに1時間、帰りも同じ1時間かかったが、疲れるね。一日がかりの親孝行であった。