インターネットに外国人用の屋台(?)が出ていて、しかもたくさんあるものだから、さまざまのバリエーションがある。あちこち見ている間に「惊奇日本」というサイトが気に入って、ときどき見に行く。「惊(りょう)」という字は見たことがないが、「びっくりする」という意味であるようだ。
このサイトの主流は中華料理風の日本料理で、そうあからさまに日本料理でもないし、そうあからさまに中華料理でもない。もっとも、われわれ日本人にとっては「え、それって中華なの」と思うようなものがしばしば含まれる。たとえば「コロッケ」(普通にお弁当に入っているようなもの)や「お好み焼き」などだ。まあ、どこまでが中華でどこからが和食かは、中間領域にある食物については決めがたいのかもしれない。
私が生まれてから70年になるんだけれど、その間に日本の食事もずいぶん国際化してきた。わが家の食べ物も、どこの国の料理だかわからないものがしばしば混入する。むしろ伝統的な和食がめずらしいくらいだ。それで別に不満をかこっていないので、私の舌がすでに国際的になってしまっているのだろう。
「惊奇日本」は音声が中国語だし、字幕も中国語だ。それでもよければ見てください。中国人のスタッフを見ていると、なんだか心が落ち着くんです。