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自己決定性・ライフスタイルについて
フロイト的な「無意識」は主張しませんが、自覚されていない行動の目的やパターンなど、個人に意識されにくい側面があることを認めます。衝動は器質的要因でないかぎり、ライフスタイルと関連づけて理解しようとします。
アドラー心理学は、フロイト的な人間行動の原因としての「無意識」を問題にしませんし、意識と無意識を截然と分けることもしません。ですが、行動の背景には「無意識的な」目標追求や私的論理(private logic)があるだろうと考えています。
アドラー心理学で考える無意識とは、たとえば、何人かが踊っている暗い舞台のようなものだと説明されます。意識はスポットライトであり、ある踊り手にスポットライトが当たると、そこが意識化されます。スポットライトを移動して他の踊り手を意識化することは出来ますが、舞台全体をいちどに見ることはできません。中には見えない部分があります。それが無意識です。無意識の領域はありますが、意識との間に葛藤はなく、全体として、個人がひとつの踊りを踊っていると考えます。
衝動についても、アドラー心理学では、器質的な事情(内因性の精神疾患や、重度の強迫行為、解離症状など本人の意思・目的とは言い難い症状、発達障害の特性によって生じる困難、投薬の影響など)によるものでないかぎり、基本前提に基づいてその無意識的な目標を考えます。
