哲人のように常に冷静で論理的な対応をすることは、一般の人間に可能なのでしょうか?

Category: 実践の難しさ・現実との乖離について

アドラー心理学はいわゆる哲人のように振る舞うことと無関係であり、そもそもそのように完璧を目指す必要はなく、不完全な自分を受け入れつつ、共同体により良く貢献しようと成長するプロセスこそをアドラー心理学では重視します。

アルフレッド・アドラーは大変理知的で洞察に富んだ人物でしたが、「常に冷静で論理的な」哲人といったような、寡黙で孤独なイメージの人物ではなく、気さくに多くの人々と分け隔てなく話し合う、非常に温かい人物だったと言われています。野田俊作も、まさにそのような人柄でした。アドラー心理学を学ぶことと、いわゆる哲人のように振る舞うこととは、何の関係もないように思われます。またそもそも、人は達成困難と思われる完璧さを目指す必要はありません。アドラー心理学は完全主義ではなく、むしろ、不完全な自分を受け入れながらも、共同体にとってより良い方向に進もうとする勇気を重視します。アドラー心理学のカウンセリングでは、人間らしさや弱さを認めつつ、成長していくプロセスを大切にします。