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その他の疑問
基本的な人間理解の枠組みは普遍性を持つと考えられますが、時代や文化によって適合しない技法もあるため、常に個別の事情に配慮して適用する必要があります。
アドラー心理学に基づく人間理解の枠組みや価値基準は普遍性をもつと考えられ、対人関係で生じるほぼすべての事象に当てはめることができます。ただし技法の具体的な適用に関しては、文化や個人の状況に応じて柔軟に調整される必要があります。アドラーの活躍した20世紀前半に一般的だった技法も現代では適合しないことがあるでしょうし、現在欧米で多用されている技法も日本人には扱いにくい場合があるでしょう。
野田俊作はいつも、アドラー心理学は個性記述的だと言っていました。つまり原理原則は共通でも、実際の援助は常に個別具体的だということです。野田の開発した育児プログラム『パセージ』には、現代の日本固有の事情に対する十分な配慮が加えられています。また同じく『エピソード分析』も、クライアント個別のエピソードを分析して援助する、きわめて個性記述的な技法です。
